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【宮城県丸森町仮設住宅支援】待ってたのよ〜!これ、今朝畑で採れた野菜。みんなで分けて食べて!

ここ東北では短い夏も終わり、少しずつ秋の気配が漂ってきました。
2019年の台風19号で被災した宮城県伊具郡丸森町は自然豊かな地域。
四季折々の表情を見せてくれるこの土地で、OBJでは仮設団地入居開始時より仮設住宅の生活者コミュニティー支援を継続しています。

丸森町仮設住宅 伊具高校生と花植え

今年6月には丸森町との協力のもと、「夏野菜を植えよう!育てよう!」のイベントを開催、地元の伊具高校生と一緒にプチトマト・ピーマン・大葉・春菊など様々な野菜を植えました。
もともと田畑の多い地域、ご自宅が被災し仮設住宅に住われてからも、畑だけはやっているという方もいらっしゃいます。

丸森夏野菜収穫

そして…野菜が瑞々しい実をつけ始めた頃。
週1回のサロンに、住民の方々がいい色に日焼けしたお顔に満面の笑みを浮かべながら来てくださいました。
その手には採れたての野菜が顔を覗かせています。
「待ってたのよ〜!これ、今朝畑で採れた野菜。みんなで分けて食べて!」
と。

チクチクのついたキュウリなんてスーパーではあまり見ないものですから、そのことをお話したところ…
翌週の訪問ではチクチクキュウリがいっぱい!
私たちのためにと、その日もサロンの時間に合わせて朝早くから収穫してくださっていたのだとか。いい感じのおみおつけにしてくださった方も。

他の仮設住民の方のために、また近隣の子ども達のために一緒に収穫を喜びたいと考え、こまめに仮設団地で畑をお世話してくださっている方もいらっしゃいます。
美味しい野菜や果物はもちろん、それ以上に「誰かのために」と思ってくださるそのお心遣いがとても嬉しく思います。

丸森夏野菜収穫

熱海市土砂災害の活動に同行された精神保健福祉士さんが、
“『これが喜ばれるだろうか、あの人はこれが好きだろうか』そういう他者を意識した交流が、生きる実感につながる”
とおっしゃっていたように、

2年前には不安でいっぱいだった皆さん、その日その日を生きることで精いっぱいだった皆さんが、誰かのためにと少し先の将来を考えてくださる、その希望がそこかしこに芽生えていることを実感いたしました。

近い将来、仮設住宅から復興住宅への移転を予定されていますが、また変わる生活環境の中でも孤立することがないよう、コミュニティのレジリエンス(回復する力)を後押しできるよう支援活動を続けてまいります。

宮城県丸森町仮設住宅支援は、丸森町との協力により実施されています。


皆さまの心温まるご支援が皆さんの希望の糧となっております。引き続きご支援をよろしくお願いいたします。

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