2026年【3月活動報告】震災から15年〜支援の現場から生まれる「つながり」と「希望」
東日本大震災から15年という節目を迎えました。
これまでの歩みの中で、多くの方々との出会いと支え合いが積み重ねられてきました。
今もなお続く課題に向き合いながら、私たちは一人ひとりに寄り添い、地域とともに歩む支援を続けています。

3月7日には「3.11メモリアルイベント」を開催し、震災を覚え、祈りとともにこれまでの歩みを振り返る時間を持ちました。
音楽や語りを通して記憶をつなぎ、それぞれの心にある想いを分かち合いながら、未来への希望を見つめるひとときとなりました。
3.11メモリアルイベントの様子はこちらからご覧ください
■災害支援■
●能登半島地震被災地支援

能登地域では、個別カウンセリングや訪問支援、物資配布を通して、被災者一人ひとりに寄り添う包括的な支援を行っています。震災によるストレスや喪失、不安に対して安心して語れる場を提供するとともに、仮設住宅や在宅避難者への傾聴訪問や健康確認を実施し、必要に応じて医療・福祉へとつなげています。さらに、地域団体や教会と連携した交流の場づくりも進め、孤立を防ぎながら生活再建に向けた継続的な支援を行っています。
●3/16 災害対応研修会(福音自由教会協議会関東西地区)
教会リーダーを対象とした災害対応研修会が実施されました。「災害時における教会の対応」をテーマに、具体的事例を交えた講義とワークショップを通して、初動対応や役割分担について理解を深めました。参加者同士の活発な意見交換も行われ、各教会が地域において果たす役割と備えの重要性を改めて考える機会となりました。
■生活困窮支援■
●3/17 フードトラック炊き出し(青空会)

フードトラックを活用した炊き出し「青空会」を定期的に開催し、多くの方に温かい食事と物資を提供しています。季節や状況に応じたメニューやイベントを取り入れ、じゃんけん大会などを通して交流の機会も生まれています。継続的な関わりの中で、受益者同士やボランティアとの関係性も深まり、安心して集える場となっています。
●食料提供(フードバンク・施設支援)
企業や個人の皆様からご寄付いただいた食料品を、児童養護施設や高齢者施設、地域団体へ定期的に提供しています。生活に困難を抱える方々の食を支えるとともに、継続的な見守りや関係づくりにもつなげています。物価高の中で安定した食料支援へのニーズは高く、地域との連携を通じて支援の輪が広がっています。
●ソーシャルアクション
3/26 路上生活者支援(庄内川エリア)
庄内川周辺にて、路上生活者への訪問支援と物資配布、交わりの場づくりを実施しました。一人ひとりの健康状態や生活状況を丁寧に確認しながら関係性を築き、必要に応じた支援へとつなげています。継続的な関わりの中で、心身の回復や人とのつながりへの前向きな変化も見られ、孤立状態にある方々への包括的な支援となっています。
3/4・12・25・子育て世帯支援(焼津ママカフェ)

焼津にて、子育て世帯を対象とした居場所支援「ママカフェ」を開催しました。食事の提供や自由な交流、傾聴支援を通して、孤立しがちな保護者が安心して過ごせる環境を提供しています。育児や生活に関する実務的サポートも行いながら、地域のつながりと支え合いの関係づくりを促進しています。
3/5・11・12・23・24 高齢者・生活困窮者の見守り訪問(福島エリア)
浪江町を中心に、高齢者や生活困窮者への定期訪問を実施し、傾聴や安否確認を行っています。孤立や不安を抱える方々に寄り添いながら、日常の会話や関わりを通して信頼関係を築き、安心して生活できる環境づくりを支えています。継続的な訪問により、表情や心の変化が見られるなど、着実な支援の積み重ねとなっています。
■こころの支援■
●講演会・ワークショップ
3/25 心配ごと相談員研修会(能登)
穴水町社会福祉協議会からのご依頼により、民生委員(心配ごと相談員)を対象とした傾聴講座を実施しました。これまで体系的な研修機会が少なかった参加者にとって、被災地支援の経験を踏まえた実践的な学びの場となりました。相談対応の難しさや関わり方について活発な意見交換も行われ、「非常に参考になった」との声が寄せられるなど、地域におけるこころの支援の担い手を支える機会となりました。
●3/18 呼吸法とリラックス法ワークショップ(仙台)
チャレンジドジャパン仙台事業所にて、「呼吸法とリラックス法」のプログラムを実施し、10名が参加しました。呼吸法やストレッチ、筋弛緩法、マインドフルネスに加え、ミニクイズも取り入れ、実践的に学ぶ機会となりました。参加者の中には自宅で継続して取り組む方もおり、センター内でも特に人気の高いプログラムとして評価されています。今後はCBT(認知行動療法)の導入も検討されており、継続的な支援の広がりが期待されています。
●カウンセリング”こころの相談室”
臨床心理士によるカウンセリングでは、一人ひとりの悩みや不安に丁寧に寄り添いながら、安心して話せる場を提供しています。対話を通して心の整理を促し、回復や前向きな一歩を支える支援を行っています。災害や生活の困難の中にある方々にも寄り添い、必要な人が適切なサポートにつながることを大切にしています。
●居場所支援×こころのケア

今年1月に開設された仙台BRでは、専門スタッフによるこころの支援として、不定期に居場所支援「クラフト工房」を実施しています。編み物や書道などを通して自然な交流が生まれ、参加者が安心して悩みを語れる関係性が育まれています。NPO法人グッドニュースと連携しながら、訪問支援や相談対応も行い、一人ひとりの状況に寄り添い、必要な支援へとつなげています。
■コミュニティ支援■
●3/28 地域のイベント開催(BR南相馬)

BRを会場に、南相馬市出身のマリンバ演奏家 水谷明子さんによる「マリンバでひととき音楽会」が開催されました。
4回目となる今回は約60名の観客が来場し、マリンバの音に耳を傾けリラックスする素敵な時間となりました。
●ゴスペル教室”Rise Up南相馬”(BR南相馬)

南相馬のブレッシング・ルームでは、オンラインと対面を組み合わせたゴスペル教室が継続的に行われ、3.11メモリアルイベントや仙台ゴスペルフェスティバルに向けて練習が重ねられました。新しいメンバーの参加や差し入れに支えられながら、世代や地域を越えたつながりの中で、喜びをもって歌声を重ねる場となっています。
■子ども支援■
●放課後児童クラブブレッシング・クラブ(BR南相馬)

南相馬のブレッシング・クラブでは、春休みや年度末を迎えた子どもたちが、工作やクッキング、外遊び、ボードゲームなど多彩な活動を通して交流を深めています。時に喧嘩や体調不良もありますが、互いに助け合い、思いやりの中で安心して過ごせる居場所が育まれています。
南相馬のブレッシング・クラブでは、けがをした子どものために、周りの子どもたちが自然と集まる姿が見られました。不安を抱える友だちにも寄り添い、声を掛けるその姿からは、日々の関わりの中で育まれてきた思いやりと信頼が感じられる出来事となりました。
●英語教室(BR南相馬)
英語教室では、ウォームアップや会話練習を通して自然に英語に親しみながら、絵本の読解や語彙、フォニックスの学習に取り組んでいます。ゲームやアクティビティを取り入れることで、楽しみながら表現力や理解力を伸ばし、子どもたちは自信を持って英語でやり取りできるようになっています。
震災から15年という時間は、決して「過去」ではなく、今も続く歩みの中にあります。支援の現場では、日々の小さな関わりが人と人をつなぎ、希望を生み出しています。
これからも私たちは、目の前の一人に寄り添い続けながら、地域とともに歩み、支え合いの輪を広げていきます。
引き続き、皆さまのご理解とご支援をよろしくお願いいたします。