【福島復興支援】「島の楽校に泊まろう!」キッズサマーキャンプ離島編その➀
私たちオペレーション・ブレッシング・ジャパンは、東日本大震災の被災地である福島県南相馬市で、学童保育、年に一回のサマーキャンプを行い、地域の子どもたちの豊かな「育ち」を応援する活動を続けています。毎年テーマを決めて行うサマーキャンプは、小学生を中心に、生きる力、自主性、仲間との協力、自然との共生などを体験の中から身につけるプログラムを実施してきました。今回は2回に分けて、キャンプの様子を詳しくお届けします。
今年のキャンプテーマは、「Enjoy five senses!(五感で楽しもう)」。神様が創られた雄大な自然を、同じく神様から与えられた私たち人間の視覚・聴覚・味覚といった五感をフルに使って、喜び楽しもう!というものです。目指す先は、東北のハワイとも呼ばれる美しい海に囲まれた離島、石巻市・網地島。総勢27名の子どもたちと共に、一泊二日の冒険が始まりました。
離島を目指し南相馬~石巻港へ!
石巻港の船着き場から網地島までは、約一時間半の船旅。船上から見える美しい海原に、あちこちで子どもたちの歓声が上がっていました。このキャンプで初めて会った子同士でもすぐに仲良くなり、景色を楽しんでいる間にあっという間に網地島へ到着。
興奮冷めやらぬなか次に向かったのは、網地島の目玉である輝くビーチです!しっかりと水分補給をしながら、暑さを吹き飛ばす海水浴をみんなで楽しみました。波はとても穏やかで、透明度の高い海中には時折小魚が元気に泳ぎまわり、またまた子どもたちは大興奮。
いざ「島の楽校」へ!
今回の宿泊先は、島の楽校と呼ばれる旧網長中学校校舎。自然環境に恵まれた網地島で合宿生活を送り、子どもたちの心身を健やかに育むことを目的に、2000年閉校となった校舎を全面改装して運営されている施設です。ビーチから徒歩移動し、途中ネイチャービンゴをしながら島の昆虫や植物を観察。ふだんあまり目を向けることのない自然にじかに触れ、子どもたちの目も輝きます。
島の楽校について荷物をまとめたら、さっそく夕食づくりに入ります。グループに分かれて、どのチームのカレーが一番おいしいかのカレー対決の時間です。火起こしはスタッフが行いますが、野菜を切る、皮を向く、炒めるといった工程はほとんど子どもたちが行いました。チームで役割りを分担しながら真剣に料理にのぞみ、声をかけ合っておいしいカレーを目指します。
完成したころにはすでにとっぷり日が暮れていましたが、みんなで力を合わせてつくったカレーは絶品です!何度もおかわりする子や、他のグループでつくったカレーを味見しに行く子など、あちこちで「おいしい!!」と元気な声が。みんなそれぞれ最高の味に満足した様子でした。
夜はまだまだ続く!
夕食後は、東北中央教会からのボランティアと永井先生による賛美とメッセージタイム。いっしょに「あたらしい命」を元気よく歌い、みんなといつも共にいて励ましてくれる神様に感謝する時間を持ちました。ご飯を美味しいと感じること、美しい景色を目で楽しめること、海で泳いだ時冷たさを感じること…すべてが神様から与えられた贈り物であり、私たちはそれを喜び感謝することができます。ふだん感じることのできない雄大な自然に目一杯触れ、グループで声をかけ合いひとつのことを成し遂げた子どもたちの表情は、出発前よりもさらに生き生きと輝いていました。
一日目のフィナーレは、みんなだいすきキャンプファイアーと花火です!みんな今日一日の疲れを少しも見せず、熱狂のなか幕を閉じました。
はじめての学校のお泊り体験に子どもたちも興奮気味でしたが、思いっきり遊んだためみんな就寝時間になるとぐっすり眠りについていました。サマーキャンプ二日目も内容もりだくさん!また次回リポート致しますのでお楽しみに!
※この福島復興支援キッズサマーキャンプは、南相馬市まちづくり活動支援事業の助成を受けて実施させていただきました。