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初のオンライン開催!「OBJ活動報告会~熱海土石流災害支援の現場から~」を実施しました

この度7月31日と8月4日の2日間、オペレーション・ブレッシング・ジャパン(以下OBJ)を応援してくださっている寄付者の皆さんをお招きし、熱海土石流災害支援を中心にご報告する「オンライン活動報告会」を開催しました。
今回初の試みとなりましたが、当日は企業の方や海外にお住いの方など合計10名にご参加いただきました。

これまでの取り組み

7月4日に発生した熱海土石流災害の支援活動について紹介後、現地の災害支援担当マネージャーの弓削が登壇。
発災から初動、そして現在に至るまでの被災地での動きについてお話しながら、いただいた寄付がどのような形で用いられているのかをお伝えしました。

初動から現在までの主な取り組み
1.物資の配送・配達支援
2.在宅避難者支援
3.無料バス送迎支援
4.子どものハートケア支援
5.生活復旧支援(健康たいそう・おしゃべりドライブ等)

特に私たちが注力しているのが、一人暮らしの高齢者をはじめとしたいわゆる災害弱者へのアウトリーチ支援、そして復旧作業の中で見過ごされてしまいがちな被災者の「心のケア」です。

孤立化防止のため、一軒一軒高齢者世帯に声掛けをしている様子

OBJは、地域の町内会の皆さんと連携し、避難所へ行くことができない在宅避難者や高齢者のニーズを把握しながら、必要とされる物資をお届けしたり無料バスによる移送支援も行いました。
また、キッズクラブや健康たいそう、おしゃべりドライブを通じ、地域の人々の暮らしに根差した心のケア活動も継続して実施しています。

これからの方向性

私たちはこれまでの災害支援の経験と市民ソーシャルワーク(福祉的支援)の知識・スキルを持って、今回の熱海市土砂災害の被災地に入りました。

今年も新型コロナウイルス感染拡大の影響により、現地入りできる外部支援団体が不足したり、被災者がより孤立しやすい状況になったりと、様々な課題が浮き彫りになりました。

その中でOBJ支援チームは「誰一人取り残さない支援をする」という理念のもとに活動に取り組んできましたが、今後はどんな方向性で災害支援を行っていくのか、 今後の取り組みについて、下記のメッセージを皆さまにお伝えしました。

“これからは南海トラフなどより大規模な自然災害の発生が予想されていますが、そこで鍵となるのが、「行政」「災害ボランティアセンター(社会福祉協議会)」「NPOをはじめとした中間支援組織」による「三者連携」です。

被災地ではたくさんの人々が多種多様な困りごとを抱えています。
目に見えて多くの人々が困っている場合は行政の制度で対応することになりますが、制度内と制度外の境目が置かれることで、支援の枠に収まらない方も出てきます。

私たちの強みは、こうした多様な困り事にフレキシブルに対応し、最も助けを必要としている人の元へ即支援を届けられることであり、自らSOSを発信できない人に代わって、「ここ助けが必要だ」と声をあげることだと思います。

しかし、新しい道を切り開いていくことは決して簡単なことではありません。
それができるのは、皆さんが支えてくださるからです。
こうして活動報告会に参加し、被災地の現状に想いを向け続けてくださる皆さんの応援があるからです。

これからも皆さんの想いをエンジンに、誰も取り残さない・孤立させない災害支援を、皆さんと一緒に創っていきたいと思っています。」

参加した寄付者の皆さんの声

はじめてのオンライン開催となった今回の事業報告会。 参加した皆さんからは、さまざまな感想が寄せられています。

“個人個人に支援を確実に届けようとする姿勢に感動しました。これからもっともっと多くの方々がOBJの活動を理解して支援してくれればと思います。”

“OBJとは過去に九州豪雨や台風19号の被災地でボランティアとして一緒に活動しましたが、地域の回復力(レジリエンス)を信じて、実直に支援活動に取り組む姿がとても印象に残りました。”

“全く知らない場所に出向いて、一から地域の信頼関係を築いていくことは本当に大変なことだと思います。
しかしその逆境のなかでも確実に信頼を獲得し、支援の範囲を広げていく様子を見て感動しました。鍵となるのはやはり「人と人との横のつながり」なんだと思います。”

“なかなか見えてこないニーズをOBJが拾って、きめ細やかな計画を持って取り組んでいる姿に涙が出てきます。
心の問題も被災地では見過ごされがちですが、本当に弱い立場に置かれている人たちに寄り添っている報告を聞いて嬉しく思いました。これからも活動のために祈っております。”

初のオンライン開催!「OBJ活動報告会~熱海土石流災害支援の現場から~」を実施しました
また今回参加してくださった企業の方々から寄せられたご質問をQ&Aに追加しましたので、こちらもご参照ください。

初のオンライン活動報告会では、場所を越えて皆さんにご参加いただき、胸が熱くなるメッセージもたくさんいただきました。心から感謝致します。
オペレーション・ブレッシング・ジャパンでは、日々生まれる被災地の課題に柔軟に取り組みながら、これからも皆さんとともに、「誰一人取り残さない、思いやりに溢れた災害支援」の実現を目指していきます。ぜひ、引き続きのご支援をよろしくお願い致します。

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