【熱海市土砂災害】プロボノ連携支援!訪問看護師・保健師 二階堂さん 2021.09.17災害支援, 市民ソーシャルワーク, 令和3年7月豪雨(熱海土砂災害), 日本での活動 土石流災害から2か月が経つ熱海市伊豆山地区。 在宅避難者の戸別訪問や傾聴、絵本の宅配便など、訪問看護師・保健師の二階堂さんにプロボノ参加いただきました。 感想と専門家の視点からコメントをいただきましたのでご紹介します。 看護師・保健師 二階堂さん手にしているのは”被災地訪問時マニュアル” 感想 実際に周辺の地域を歩き坂の大変さを実感したり、騒音を聞いて生活の不便さを垣間見たりして、住民の皆さんの生活を学ぶことができました。 被災地支援というといろんなイメージがありますが、やっぱり地域のみなさんの『いつも』が続くようにしていく、そんなお手伝いだと感じます。 特に撤退間近のタイミングでの活動参加は初めてでしたが、OBJのような支援団体がいなくなった後のことを、いつも以上に意識しました。 できることは限られている中で支援団体がなくとも、地域のみなさん自身がまた地域の中で役割を発揮できたり続けていけるような種まきまでが支援だと感じました。 絵本を丁寧に消毒 バスケットも消毒OK! 絵本の宅配便が来たよ~ 専門職として 外出の安全性が確保されないことへの課題を感じました。 土砂の整備のため、大型車両が一日中行き来している。 最寄りのバス停までが急傾斜で高齢者は杖やシルバーカーなどの用具は使えず。 これで本当に安全に外出ができるのか。 雨風で足場が滑りやすい時は転倒の危険、気温が高いと熱中症の危険を伴います。 紙おむつなどのかさばる介護用品の持ち運びもより外出のハードルを高める要因となります。 移動支援は自立を妨げるのでは?という意見もありますが、地域の方々が安全に外出できない現状こそ、孤立を促し活動やコミュニティの縮小につながり、地域全体の健康レベルを下げる可能性が高いと思います。 特に土砂の被害の付近であり、まだまだ整備には時間がかかるでしょう。 こういった被災後数ヶ月後こそ、制度の狭間にいる人々への支援が必要だと感じます。 在宅避難の方のお話を伺いました この坂と暑さ。ただでさえ外出も億劫に・・ OBJスタッフとの打ち合わせ 二階堂さんは東日本大震災では岩手県遠野市に、西日本豪雨災害では岡山県倉敷市真備町に支援で入られました。 真備町ご出身の二階堂さんにとって、故郷での発災後に増えた「災害関連死」、特に「熱中症」の予防へ強い思いがあるそうです。 真備町に入ったのも発災2か月後、ここ熱海市伊豆山に入ったのも同じく発災2か月後。 特に在宅被災生活をされる方々の心身に思いを寄せられ、9月に入って涼しくなったことによる高齢者の身体への負担と、それでもまだ暑い日もあるので水分不足から熱中症への懸念があることを喚起してくださる等、訪問看護の経験を活かしアドバイスをいただきました。 今回の支援活動では複数のプロボノの方たちに参加いただき、コロナ禍×高齢化×災害多発時代においてそれぞれの専門を生かした連携支援、それも2か月後ではなく、発災直後から迅速に入ることができるよう体制作りの可能性と必要性を実感しています。 皆さまへ。 短い時間でしたがありがとうございました! すごく良いチームに出会えたと心から感謝です。住民の方々の信頼関係が感じられ、私たちのような第三者が受け入れてもらえるフィールドや体制づくりがなされていることこそ、OBJのみなさんの日々の関わりの実績だと思います。 クローズドな地域に入り込み一緒に活動していくことは、どんなに人間関係や環境条件が良くても、ストレスフルなことで、支援者としての疲弊が大きくなる時期かと思います。限りある資源、時間の中で、正解のない調整や交渉が多いことかと思いますが、皆さんのスキルや人間的な部分が、地域の方々の支えになり関係機関との繋がりになっていることを実感しました。私自身の普段のお仕事と通ずるところも多くあり、とても多くの学びを得られました。 ぜひ、また一緒に活動できればと思います。今後とも引き続きどうぞよろしくお願いいたします。 二階堂 熱海市伊豆山地区の支援活動は下記パートナー団体の協力により実施しています(あいうえお順)。 一般社団法人クラッシュジャパン 公益財団法人 日本YMCA同盟国際青少年センター YMCA東山荘 社会福祉法人 十字の園 社会福祉法人ミッションからしだね 一般財団法人日本国際飢餓対策機構(JIFH) ACT japanフォーラム *各専門職の皆さま *ボランティアの皆さま 生活復旧支援への資金を必要としています。皆さまのご協力をよろしくお願いいたします。 熱海市土砂災害支援活動に寄付する クラウドファンディングから支援する(~9/20) オペレーション・ブレッシング・ジャパンは、社会課題の解決を組織第一の使命とし、被災地からの支援要請および支援ニーズに基づき活動する特定非営利活動法人です。45の日本の国際NGOが加盟するジャパン・プラットフォーム(JPF)が作成している「新型コロナウイルスの感染が懸念される状況におけるNPO等の災害対応ガイドライン」を遵守し支援活動を行っています。 Tweet シェア 災害支援, 市民ソーシャルワーク, 令和3年7月豪雨(熱海土砂災害), 日本での活動災害支援, 熱海市土砂災害, 土石流災害, 生活復旧支援, 災害レジリエンス, 福祉的支援, 市民ソーシャルワーク支援, プロボノ