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【熱海】心の痛み・悲しみを共有できる場所をつくり続けるということ

熱海土石流災害の被災地、伊豆山地区で継続している復興コミュニティ支援。
活動のメインであるキッズクラブでは、土石流によって地域の憩いの場を無くした子どもたちのために隔週遊び場を提供し、保護者を含めた交流が深まっています。
「うちの子がこんな元気に走り回ってるの、初めて見ました」と話してくださったある保護者の方は、土石流によって身近な人を亡くし、心に大きな傷を受けておられました。
その時のショックや喪失感は、時間が経てば癒されるというものでは決してありません。むしろ時間が経つほどに、心の痛みを吐き出す機会を失っているように感じます

熱海キッズクラブ

「自分一人が苦しいんじゃない、周りのみんなも同じく苦労している」
という言葉は、災害支援の現場で私たちが非常に多く耳にする言葉です。
しかし大切な人やかけがえのないものを失ったその痛みは、心に溜め込むほどにより痛みを蓄積し、その人の孤独感や孤立を深めてしまいます

熱海キッズクラブ

こうした地域の方々の悲しみを共有できるコミュニティをつくっていくことが、災害の多いこの日本の社会の被災地復興をより優しく、一人一人の想いをくみ取ったものに繋がるのではないでしょうか。

まもなくクリスマスに入りますが、今年も地域住民の方々のご協力のもと、
こどもクリスマス会の開催を予定しています。
そちらの様子もまたリポートいたしますので、どうぞお楽しみに!
(熱海復興コミュニティ支援担当スタッフ 南條)

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