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【令和3年7月豪雨】緊急災害支援中間レポート・中長期生活復旧支援スタート(熱海土砂災害)

7月3日 静岡県熱海伊豆山にて大規模土砂災害発生

熱海伊豆山土石流

2021年7月2日夜から3日朝にかけて、東海から関東の太平洋側で記録的な大雨が降り、静岡県熱海市では3日午前10時半頃、大規模な土石流が発生しました。多くの家屋が流された現場では、行方不明者の懸命な捜索活動が続けられています。

当時は西日本から東日本にかけて梅雨前線が停滞、全国的に大気の状態が不安定となり広範囲で水害発生の危険が生じていました。そのような中、オペレーション・ブレッシング・ジャパンでは、気象情報、災害情報を注視し、各地の関係先と状況を確認しながら緊急支援の準備を開始しました。

7月4日 OBJより緊急災害支援チームを派遣

【令和3年7月豪雨】

降り続いた雨の影響でさらなる土砂災害の恐怖に被災地域の方々が不安を抱える中、私たちは災害支援チームの派遣を決定。現地調査と同時に緊急支援活動を開始しました。

関連記事:熱海市へ調査チーム出動

7月5日 熱海市内の避難所や福祉施設へ支援物資を配布

令和3年7月豪雨 熱海土砂災害

静岡県内外の連携団体に確認をとりつつ、より危険性のないルートで、特に甚大な被害を出している熱海市伊豆山区へ。
発生当初10か所ほどあった避難所は5日より3か所へ縮小され、避難者562名は前日より近隣のホテルへ避難しているとのこと。一部地域では断水と停電が続いていました。

熱海市内の避難所、浜会館・泉小中学校へ物資をお届けし、途中、在宅避難者の女性にお会いし個別支援を行いました。

7月6日 福祉法人施設訪問、飲料水提供、在宅避難者支援

令和3年7月豪雨 熱海土砂災害 緊急支援

この日訪ねた福祉法人施設では、災害後、施設の運営は一時休止し利用者は避難しているため物資は足りているとのこと。再開後は困難必至のため連絡を取り続けることに。

断水地域では給水所が6か所設置されていましたが、足を運ぶことができない在宅避難者のため飲料水を配布、熱海市社会福祉協議会が運営している物資倉庫へも飲料水の提供を行いました。

関連記事:隠れた「在宅被災者」を探して 孤立させない災害支援始動

7月7日 給水所支援、飲料水提供、在宅避難者支援

令和3年7月豪雨 熱海土砂災害支援

熱海市伊豆山地域の一部、約1000世帯の断水が続いているため、仲道地区公民館が給水所に。この地域は急こう配の坂が多く、水を取りに来られない高齢の在宅避難者の皆さんも少なくありません。炎天下、町内会の皆さんとも協力し、飲料水配布の支援を行いました。

「ありがとう、本当に助かります。遠方から来てくれたんですね。ご苦労様です!」と声をかけてくださいました。

7月8日 衛生用品・生活用品提供、在宅避難者支援

令和3年7月豪雨 熱海土砂災害支援

土石流発生から5日目。依然、断水している地域の在宅避難高齢者宅へ飲料水配布支援を行いました。飲料水は運びやすく単身世帯の方でも扱いやすい500mlのペットボトルが喜ばれます。必要物資の要望もあり、簡易トイレと清拭タオルも一緒に個別に小分けし提供しました。

急こう配の坂道を何度も上り下りし、一軒一軒、心を込めてお声がけしながらお届けしています。この坂道、両手が使えるバックパックは助かります。

7月9日 菓子パンや野菜ジュースを手配、在宅避難者へお届け

令和3年7月豪雨 熱海土砂災害支援

土石流発生から6日目。この頃になると疲れとストレスがたまり、甘いものが欲しくなります。仲道地区でも要望があり、この日は菓子パンや野菜ジュースを手配し、地元支援協力者の方々と協力しながら公民館と在宅避難者へお届けしました。

また、包括支援センターから来られたケアマネージャーさんの物資配布も手伝い、高齢者宅へ飲料水とともに届けました。実際、12kgある水を運ぶことは平たんな道でも困難です!

関連記事:「本当にありがたい」断水700軒以上の被災地で飲料を搬入

7月10日 お弁当を手配、在宅避難者へお届け

令和3年7月豪雨 熱海土砂災害支援

今日で1週間。仲道地区の在宅避難者へ、熱海市からお弁当の配布があり、受け取りに来られない住民の方へ朝食と昼食を80個配達しました。
昼食を届けた際「お水を汲みに行くだけでも、もう疲れちゃって。お弁当が喉を通らないの。朝のお弁当も食べてないの。」と話してくだった方がおられたり、救援活動されている地域にお住まいの知人を心配する声をお聞きしたり、心のケア支援も必要な時期に差し掛かっていることを実感しました。

お弁当の数には過不足があり、今回は明日の分が40個足りないことが判明。町内会からの要請で直ちに手配、確保しました。断水はおおむね解消していますが、完全復旧には至っていません。

7月11日 一時帰宅者の荷物運搬支援

令和3年7月豪雨 熱海土砂災害支援

在宅避難者へのお弁当配布支援を継続。また、ホテル避難所からの一時帰宅が始まり、住民の方の荷物(当面の生活用品)を運ぶ支援をしました。地域では各所に車両侵入規制があり、車で自宅へ行くことができません。

断水の復旧が進み、給水タンクは午前に撤去されたため飲料水の配布支援は一段落する模様。
被災者ご自身への支援の一方、被災者を支援されている方々の支援も必要となります。こうした方々も程度の差はあれ被災されていらっしゃることも少なくありません。
「緊急支援」のフェーズが一段落し、明日からは「生活復旧のための支援」のフェーズへ移行していきます。

関連記事:炎天下の熱海・在宅避難者へお弁当をお届け

緊急支援物資(7/4~7/11):
不織布マスク、アルコール消毒液、ラテックスグローブ、清拭タオル、非常食セット、ペットボトル飲料水、お茶、麦茶、缶ジュース、果物ジュース、ミルクティー、缶コーヒー、菓子パン、総菜パン、お弁当、簡易トイレ、懐中電灯、ラジオ、デッキブラシ、消毒液ほか
(緊急支援開始から1週間 延べ1166名を支援)

7月12日~ 被災者生活復興のための継続支援を決定、移送支援スタート

令和3年7月豪雨 熱海土砂災害支援

土石流から9日目、今週から一時帰宅が開始されましたが、路線バスの運休が続き、高齢者が病院や買い物に行けず孤立状態の不便な生活を強いられています。この窮状を受け、臨時で無料運行バスを出す移送支援を開始しました。

高齢化率が47.8%と静岡県内でも突出している伊豆山地区は、日ごろから多くの高齢者が路線バスを利用し、買い物や通院をしていました。しかし現在バスが運休・本数が大幅に減少し、交通手段を絶たれた高齢者が生活面・健康面で大きな不安を抱えています。急峻な山あいの地域のため、高齢者や体が不自由な方は行動が著しく制限され、「かかりつけの病院に薬を取りに行けない」「備蓄していた食料が切れそう」との切迫した声が上がっています。

送迎サービスのチラシをお弁当と共に地区の住民へ配布し、希望者からの電話連絡を受けて直接自宅にお迎えにあがる仕組みです。希望者が出かけたい時にすぐに利用できるよう、送迎バスは定時ではなく、電話連絡に応じて臨時運行しています。

バスが走るのは、湯河原と熱海方面のスーパーや病院を経由するルートで、利用者は途中で降りて病院や銀行に行ったり、スーパーで総菜などを買うことができます。水や電気といったハード面の復旧は着実に進んでいる一方、被災者の生活復旧には、今後も中長期的な支援が必要です。

オペレーション・ブレッシング・ジャパンは、ひとり1人の生活のニーズに応じた送迎を行いながら、並行して一時帰宅する被災者の荷物の運び出し支援を行い、少しでも多くの被災者が一日も早く日常を取り戻すことができるよう、引き続き支援活動に取り組んでいきます。

皆さまの心温まるご支援を引き続きよろしくお願いいたします!

令和3年7月豪雨 熱海土砂災害支援活動に寄付する

オペレーション・ブレッシング・ジャパンは、社会課題の解決を組織第一の使命とし、被災地からの支援要請および支援ニーズに基づき活動する特定非営利活動法人です。45の日本の国際NGOが加盟するジャパン・プラットフォーム(JPF)が作成している「新型コロナウイルスの感染が懸念される状況におけるNPO等の災害対応ガイドライン」を遵守し支援活動を行っています。

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