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ホンジュラスの少女を救った水

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ホンジュラスの山の中の村に住む13歳のホスメリーは、妹と一緒に大きな水がめを頭に載せて、岩の多い険しい山道を慎重に登っていきました。水汲みは村の子供たちの毎日の仕事ですが、突然人さらいが出てきて、どこかに売りとばされてしまったらどうしようと思うと、その道のりが怖くてしかたありませんでした。

現実は、彼女の不安に負けず劣らず恐ろしいものでした。ホスメリーたちがこんなに苦労して汲んでくる水が、彼女たちの健康を脅かしていたからです。

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ホスメリーたちが水を汲みに行く小川の水は、飲み水としてだけでなく、洗濯や沐浴などにも利用されるため、有害物質で汚染されていました。子供たちがこの水を飲むと、しばしば下痢や腹痛を起こし、深刻な脱水状態に陥ることもありました。

「学校にいるときに、ときどきお腹が痛くなるんです」とホスメリーは打ち明けてくれました。「がまんできないくらい痛くなったときには、先生に言って早退させてもらっていました」。彼女の妹も、川の水を飲んで突然具合が悪くなり、診療所に救急搬送されたことがありました。

ある日、オペレーション・ブレッシングのチームが彼らの村にやってきて、村人を集めました。ホスメリーは、そのときのことをよく覚えています。「私はドアのすき間から、大人たちの話し合いを見ていました。オペレーション・ブレッシングの人たちが村の水質改善プロジェクトについて説明して、私たちさえよければ、すぐにでも準備にとりかかれると言ったんです!」。

村人はプロジェクトに同意し、その後まもなく、オペレーション・ブレッシングのチームは、大きな貯水タンクと、その水を処理して安全な飲み水に変える浄水システムを設置するのに必要な資材を持ってきました。それから水道管をつないで村のすべての家庭に水を供給する水道網をつくり、全家庭に蛇口をつけました。

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「私はお母さんに、神様が私たちの村にオペレーション・ブレッシングを遣わしてくださったから、もう水汲みに行かなくてよくなるのよ、と教えてあげました」とホスメリーは言います。「皆さんのおかげで、自宅できれいな水を飲めるようになりました。ありがとう、オペレーション・ブレッシング!」

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