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チチカカ湖の岸辺の村で

オペレーション・ブレッシングはトムスシューズ社から寄贈された暖かいブーツをペルーの子供たちにプレゼントしました。

3歳のビビアンは、いつも明るく笑っています。けれども、彼女が持つ「暖かい」ものは、その笑顔だけです。

ビビアンが住む村は、チチカカ湖の岸辺にあります。赤道に近いとはいえ、標高が富士山よりも高いため、夏でも気候は冷涼で、冬の最低気温は-8℃にもなります。

村人は貧しく、子供に暖かい靴をはかせる余裕がないため、ビビアンたちは常に寒さとしもやけに悩まされているのです。

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オペレーション・ブレッシング・ペルーのサンドラ・アルバイザ医師のチームがトムスシューズ(TOMS Shoes)社から寄贈された冬のブーツを持って幼稚園を訪れたとき、ビビアンは試着を待つ列の先頭に並んで待っていました。スタッフは彼女の足のサイズを測り、ぴったりの大きさの真新しいブーツをはかせました。

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「彼女は、ブーツをはき終わるとすぐに、ブーツが入っている箱のところに走っていきました。そして、箱からブーツを取り出すと、ほかの子供たちのところに持って行き、それをはくように言ったのです」と、アルバイザ医師は言います。

最初に暖かい靴をはいたビビアンは、ほかの子供たちが少しでも早く足を暖められるように、ブーツの配布を手伝おうとしたのです。小さなビビアンは、大きな思いやりの心の持ち主でした。母親も、ビビアンは人のために何かをするのが大好きなのだと言っていました。

アルバイザ医師は言います。「ペルーの貧困地域で活動する私たちに、多くの人が感謝の言葉をかけてくれます。けれども、受け取る側よりも与える側のほうが、喜びはずっと大きいのです。幼いビビアンを見て、そのことを実感しました」。

トムスシューズ社の新しいブーツは、長く厳しい冬の間、ペルーの子供たちの小さな足を暖かく包んでくれることでしょう。

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オペレーション・ブレッシング・ペルーは、トムスシューズ社から寄贈された靴を配布するほかにも、ペルーのジャングル地帯でさまざまな活動を展開しています。私たちはこれまでに200近い幼稚園や小学校を訪れ、お芝居や塗り絵などを利用して、3歳から12歳までの1万2000人以上の子供たちに、正しい手洗いの方法や靴をはくことの大切さなどの衛生指導を行ってきました。また、保護者や教師にも衛生指導を行い、設備のない学校に250以上の手洗い場を設置しています。

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