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【クリスマス・ギビング・キャンペーン】すぐそばにある「貧困・困窮問題」と向き合うために

2030年までに世界が達成する目標として、SDGs(持続可能な開発目標)が掲げられ、貧困・格差をなくすことは、世界の重要なゴールの一つと設定されました。
しかしそう掲げられても、「貧困は途上国の恵まれない子どもたちの問題」「日本に住んでいる私たちには無関係だ」と感じている人がいるかもしれません。
しかし貧困問題、そしてそこから生じる困窮は、実は私たちの身近なところに隠れているのです。

オペレーション・ブレッシング・ジャパンは、普段から人と人とがつながり、隠された困窮問題の発見と解消を図る地域のネットワークづくりを進めています。
そのひとつが、福島県南相馬市の復興コミュニティスペースで毎週行っている、地域関係者をまじえたケース会議です。
なかなか表面化してこない生活課題を抱える住民を発見し、必要な社会資源へと繋げる話し合いを行っています。

地域教会、子育て支援に取り組む市民活動団体など、様々な地域の担い手の方々が参加

議題にあがるのは、コロナによって大幅にバイトの収入が減り精神的に疲弊した20代男性、ご主人の定年退職と共に離婚することになり経済的負担に苦しむ50代女性、いじめによって学校を休学に追い込まれひきこもり状態になった学生など、様々な困窮状態に陥っている市民。
また、熱海の被災地からは、80代にして現役で仕事をしながら家族の介護をする男性、十数年ひきこもりをしている息子さんを抱えた同じく80代の女性など、現代の社会問題となっている8050問題を含んだケースも挙げられています。

熱海土砂災害 高齢者支援

必顔を見て何気ないお話をしながら、生活面や精神面で困りごとがないかをキャッチアップ(熱海被災地で個別訪問するスタッフ)

公的な福祉サービスだけでは対応できない現状が、私たちのすぐ身近なところで発生しています。
そしてこれらすべての問題の根底にあるのが、近年希薄化が進んでいる「地域とのつながり」の決定的な欠落なのです。

「つながり」の輪を広げていくために

私たちが今月から開始した「クリスマス・ギビング・キャンペーン」は、そうした切実な背景を抱える家庭にギフトをお届けし、人と人との触れ合いによるつながりを生み出していくことを目的にしています。

これは、実際に熱海伊豆山で被災した80代男性からいただいた言葉です。
「土石流が起きたあの頃は、もう希望も見出せず、心が弱り、この先どうなるのかと不安だらけの毎日でした。
でも、何度も訪問してくれて、誰かが話を聴いてくれる。それだけで、今日も希望を見出せます。」

きっとこの方が私たちを通してSOSを発信しなかれば、「つらい」「寂しい」という心の声はずっと隠されたまま、地域に埋もれてしまっていたでしょう。
私たちは、そうした被災者・困窮している人々の声の元に出向き、時には言葉にならない想いを汲み取っていく。
そこに協働パートナーを通じて市民の方にも参加してもらい、行政の力だけに頼るのではない、最も身近な市民の気づきによる支え合いのネットワークをつくっていく。

「ここに住んでいて良かった」「自分はこの地域の一員だ」と住民が感じることができる地域、それが私たちの理想ではないでしょうか。

今回のキャンペーンのギフトお届けにご協力してくださるのは、日頃からOBJとかかわってくださっている、各被災地の市民活動団体や教会をはじめとした協働パートナーの方々です。
この支援の輪は、私たちが活動拠点としている福島県南相馬市だけでなく、土砂災害のあった熱海市伊豆山をはじめ、令和元年台風19号で被災した丸森町、平成29年7月豪雨被害にあった福岡県大牟田市など各地に広がっています。

クリスマスギビングキャンペーン
あなたのご寄付で、孤立のなかにいるお一人おひとりへ、いっしょに笑顔を届けませんか?
あなたの温かなお気持ちが、だれかの希望の光に、明日を生きる力に変わります。
クリスマスの喜び溢れるこのシーズン。誰かを思いやる行動が広まり、大きな支援の輪につながっていくように、皆様のご支援とご協力をお願い致します。

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