[スタッフレポート]「ここに来れば大丈夫」――中高生の居場所づくり(BR南相馬)
福島県南相馬市のBlessing Roomでは、中高生が安心して過ごせる“第3の居場所づくり”に取り組んでいます。学校でも家庭でもない、もう一つの安心できる場所として、仲間とのつながりや大人との交流、自分らしくいられる時間を大切にしています。
昨年11月より毎月1回のペースで開催している中高生会。今回は2月・3月の活動の様子をご紹介します。
2月:バレンタイン企画「推しチョコ総選挙」
2026年2月16日、Blessing Roomにて「推しチョコ総選挙」を開催しました。
当日はインフルエンザの流行やテスト期間、受験シーズンと重なり、参加者は多くはありませんでしたが、活動初期から継続して参加している3名の女子生徒が集まってくれました。
会場には約20種類のチョコレートが並び、味見をしながら“自分のイチオシ”を一人一票で投票。票は大きく分かれる中、唯一複数票を獲得した「ブラックサンダー」が見事優勝!
投票用紙に記入し、投票箱に入れるという体験も新鮮だったようで、楽しそうな笑顔が印象的でした。


後半には、「バレンタインの本当の意味」と「愛とは何か」をテーマにショートメッセージを共有。
「束縛」「重い」「慈善」といった率直な意見が出る中で、聖書に描かれる“愛”の姿に触れたとき、驚いたように目を丸くする姿も見られました。


最後は、キットカットの裏に「想いを届けたい相手へのメッセージ」を書き、参加者同士で交換。会場は温かな空気に包まれました。
イベントの終わりには、「次はいつやるの?」と声をかけてくれる姿もあり、「また来月ね!」と笑顔で帰っていく様子がとても印象的でした。
3月:卒業パーティー
3月19日には、「卒業パーティー」をテーマに中高生会を開催しました。
今回は6名(女子5名・男子1名)の中高生が参加。いずれもこれまで関わってきたクラブ卒業生たちで、学校や学年が違っていても、ここに来ると自然に打ち解け、楽しそうに過ごす姿が見られました。
当日は、ビンゴ大会や人狼ゲーム、そしてプチケーキでの卒業祝いを行い、にぎやかな時間となりました。

中高生にとって「知らない場所」「知らない人の中に入ること」はハードルが高いと感じられますが、一方で、継続して参加している生徒たちにとって、この場が大切な居場所になっていることも確かです。
参加者の中には、不登校の状態にある生徒もいます。しかし、学校には行けなくても、この場所には来ることができる。ここは、彼ら彼女たちにとって「社会とつながる」貴重な場となっています。
これからに向けて
中高生が、
「ここは自分の居場所だ」
「ここに来ると安心する」
「受け入れられている」
そう感じられる場所を、これからも育んでいきます。
そして、南相馬で育つ子どもたちが、自分の足で立ち、愛と希望をもって外の世界に踏み出していけるように。思春期の子どもたちに寄り添いながら、地域とともに支援を続けていきます。
次回の中高生会は、4月20日に開催予定です。
復興コミュニティスペース ブレッシング・ルームでの中高生の活動は、hi-b.a.(ハイ・ビー・エー)の協力のもと、実施しています。