【複合災害への備え】コロナ禍での避難のポイント~大雨のシーズン~
土砂災害や水害が発生しやすい梅雨の時期がやってきました。オペレーション・ブレッシングでは天気予報と速報を注視し、いざという時にはいつでも行動できるよう備えています。しかしコロナ禍にあって支援のための移動にすら制限があることも多く、昨年は「他県からの支援は遠慮いただきたい」といった地域も少なくありませんでした。
「被災した高齢の両親を心配しているが、緊急事態宣区域のため様子を見に行くことができない」といった声もあり、家族や親せきでさえ駆け付けることが難しい状況です。(写真:令和元年台風19号)
日ごろから情報を集め、備え、つながりを大切に
このような状況だからこそ、日ごろから備えておくことが大切です。
自分自身のために、また遠く離れているご家族やご友人にも情報を共有し、いつでも連絡がとれるようにしておきましょう。
●コロナ禍での避難のポイント5つ
適切な避難行動のために知っておくべき5つのポイント(内閣府(防災担当)・消防庁
●避難するまで、何を基準に判断すればよいのか
避難行動判定フロー・避難情報のポイント(内閣府・防災情報)
●非常用持ち出し袋に入れておくべき物、子どものいる家庭、女性や高齢者の備えについても
災害の備えチェックリスト
●地域別・早期に注意すべき気象情報
「キキクル(危険度分布)」「大雨・大雪」「地震・火山」防災情報など(気象庁)
●お住まいの地域の危険度を確認
ハザードマップポータルサイト
災害に負けない地域ぐるみの助け合いネットワークづくり
災害発生時は情報が混乱し、行政や福祉専門職といった公的機関に支援の要請が殺到するため、支援の手が届かず地域から孤立してしまうケースが増加しています。特に、普段の生活からまわりの手助けを必要としている「高齢者」や「障がい者」・「傷病者」、災害情報の入手や安全確認が困難な「外国人」なども含まれ、普段から住民同士がつながり、互いを見守る防災ネットワークづくりが急務となっています。
これまでの経験をもとに、オペレーション・ブレッシングでは地域ぐるみの助け合いネットワークづくりのプロジェクトをスタートしました。
社会的な制度・サービスを活用して地域の困りごとを解決するソーシャルワークを市民が学び、福祉の担い手となって地域を支えていく防災体制づくりの活動を進めています。
平年に比べ早い梅雨入り、今一度備えの確認を
2021年は今日現在、5月5日に沖縄地方・奄美地方を皮切りに東海地方まで梅雨入りしています。
いずれの地域も平年に比べ時期が早く、四国や近畿では観測史上最も早いとのこと。
大雨で被害が起こりやすい区域や避難場所を確認し、災害の前兆に気づいたらすぐに避難できるよう備えておきましょう。
大雨です、あなたはどうしますか?警戒レベルに応じた取るべき行動とは(2020年6月記事)
皆さんのご支援のおかげで、発災時にはいつでも緊急災害支援活動ができるよう準備を整えています。
これからの大雨シーズンに向けて引き続きご支援をよろしくお願いいたします。