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【代表メッセージ】孤立からつながりへ――OBJが2026年度に目指すこと

 

東日本大震災から、15年以上の歳月が流れました。あの日、東北の大地を襲った大きな揺れは、日本を大きく変えました。2026年3月7日、私たちは南相馬のブレッシングルームに、支援者の皆さま、ボランティア、地域の方々、そして地域パートナーの皆さまと共に集い、これまでの歩みを振り返り、感謝を分かち合い、そして未来への思いを新たにしました。

その場で私は、2013年オペレーション・ブレッシング・ジャパンがNPO法人としてが正式に設立された際の記者会見でお話しした、三つのビジョンについて改めて共有しました。

「Remember Tohoku(東北を忘れない)」
「Touch the World from Japan(日本から世界へ)」
「Contribute to Japan(日本に貢献する)」

ブレッシング・クラブ 児童と国際ボランティア

13年が経った今、この三つのビジョンは、以前にも増して私たちの働きの中心にあります。

2026年度を迎えるにあたり、それぞれのビジョンがどのように形となっているのかをご紹介いたします。


Remember Tohoku
(東北を忘れない)

私たちの東北への思いは、これまで一度も変わることなく続いてきました。そして2026年度は、その働きをさらに深めていく年となります。

仙台拠点では、災害支援体制の強化に加え、11都道府県に広がる食料支援ネットワークの運営、そして地域の方々の相談や交流の場である「ブレシングルーム仙台」の活動を継続しています。南相馬拠点では、子どもたちの放課後プログラムや、地域住民・家族向けのコミュニティ活動に加え、地域団体と連携した新しいユースプログラムも始まりました。

2011年から災害支援に携わってきたスタッフの一人は、こう語っています。

「本当に助けを必要としている人ほど、自分から助けを求めることが難しいんです。だから私たちは、助けを求められるのを待つのではなく、自分たちから足を運びます。そして、一度だけではなく、何度でも寄り添い続けるのです。」

これは、東北での私たちの働きそのものを表す言葉です。かつて小学生として南相馬のブレッシングクラブ(放課後活動)に通っていた子どもが、今年、中学生となってユースプログラムに参加するため戻ってきました。こうしたつながりは、15年間地域に寄り添い続けてきたからこそ生まれるものです。

代表メッセージ

Touch the World from Japan
(日本から世界へ)

日本の思いやりは、これまでも国境を越えて届けられてきました。そして今、その働きはさらに広がっています。2026年度では、新しいスタッフや体制を通して、日本から世界の人道支援へとつながる働きを強化しています。

その一つが、ウクライナへの冬季支援です。OBJはジャパン・プラットフォームの助成を受け、4年連続で冬の支援活動を行いました。ザポリージャ州では、ゾヤさんという女性が、行方不明となった兄、失業中の夫に代わり、一人で子どもたちを支えていました。家族は月およそ800円相当の収入で生活し、6年間ガスのない生活を続けていました。暖房は薪だけが頼りでしたが、その薪も尽きてしまったのです。

「凍えてしまうのではないかと、本当に怖かったです。ストーブには何もなく、燃料を買う手段もありませんでした。」

そのような状況の中、日本の支援者の方々によって届けられた3立方メートルの薪が、彼女たち家族を支えました。ゾヤさんは涙ながらに、こう話してくれました。

「私たちが一番必要としていた願いでした。本当に必要な時に来てくださいました。皆さんのおかげで助かりました。日本の皆さんに、心から感謝しています。」

日本から遠く離れた戦禍の地へ届けられた温もり。それこそが、「Touch the World from Japan」の姿だと私たちは信じています。

代表メッセージ

Contribute to Japan
(日本に貢献する)

世界で発生する大規模地震の約20%が日本で起きていると言われています。そのため、防災への備えは欠かすことができません。OBJは2025年度に、ジャパン・プラットフォームの助成による能登半島地震支援事業を完了し、心のケアチームがさらに見守り活動を続けますそして今後も、次の災害に備え、物流体制や車両、訓練されたスタッフ体制を維持していきます。2026年度には、地域に根ざした防災プログラムの開発にも取り組んでいます。これは、災害が起こる前から地域の備えを強めていくための実践的な取り組みです。

しかし、日本への貢献とは、災害支援だけではありません。15年間、日本各地の地域社会に寄り添ってきた中で、私たちは多くの課題に直面してきました。広がる貧困、高齢化、そして深刻化するメンタルヘルスの問題。私たちは、そのような課題に向き合い続けていきたいと考えています。

仙台では、かつて失業し、生活に行き詰まった状態で、私たちのソーシャルアクション活動「青空会」に来られていた男性がいました。そして最近、その方が再び訪ねて来てくださいました。今回は、支援を受ける側としてではなく、ボランティアとしてです。

「ここで支えてもらいました。今は元気です。今度は自分が誰かを支えたいんです。」

その言葉には、孤立からつながりへ、受ける側から支える側へという、大きな変化が表れていました。私たちは、そのような変化が日本各地の地域社会に広がっていくことを願っています。

2026年度も、私たちは日本社会が抱える現実的な課題に向き合い続けます。そして、その働きは、地域をよく知るスタッフたちによって支えられています。

代表メッセージ

これからに向けて

2026年度は、何かを新しく始める年というよりも、これまで歩んできた道をさらに前へ進めていく年です。
2013年に掲げた三つのビジョンは、今も変わることなく、私たちの働きを導いています。

支援者の皆さま、ボランティアの皆さま、地域パートナーの皆さま、そしてスタッフ一人ひとりに、心より感謝申し上げます。

これからも、まだ成すべきことがあります。その歩みを皆さまと共に続けていけることを、心から感謝しています。

ドナルド・トムソン
Operation Blessing Japan
代表


A Message from the National Director

A Message from the National Director of Operation Blessing Japan
A Message from the National Director
A Message from the National Director

代表メッセージ

震災から15年という時間は、決して「過去」ではなく、今も続く歩みの中にあります。支援の現場では、日々の小さな関わりが人と人をつなぎ、希望を生み出しています。

これからも私たちは、目の前の一人に寄り添い続けながら、地域とともに歩み、支え合いの輪を広げていきます。
引き続き、皆さまのご理解とご支援をよろしくお願いいたします。

 

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