【ウクライナ越冬支援】戦禍の現場から届いた感謝の声 2025.02.26ウクライナ支援 ウクライナはロシアの侵攻開始以来、3度目の冬を迎えました。特に東部ドネツク州では気温が氷点下20℃にも達し、極寒の環境が続いています。 破壊されたインフラの影響で長時間の停電や燃料不足が深刻化し、人々にとって暖房を確保することが生命線となっています。 この危機的状況に対し、オペレーション・ブレッシング・ジャパンはジャパン・プラットフォーム(JPF)の助成を受け、特に厳しい状況にある家庭への固形燃料ストーブと練炭を提供しました。電気もガスも使えず、極寒の中で耐え忍ぶしかない人々にとって、これらの支援は大きな希望の光となっています。 今回の支援の現場で、私たちはオレクサンドル・ヴァシリョヴィチ・グレベニュクさんと出会いました。 日本の皆さまからの温かい支援に対し、深い感謝の気持ちを伝えてくれた、オレクサンドルさんのリポートをお届けします。 「温かい」我が家があることの喜び オレクサンドルさんは36歳。ザポリージャ州に住み、運転手として働いています。しかし、彼の住む地域では毎日爆発音や砲撃の音が響き、戦争の恐怖と隣り合わせの生活を強いられています。 疲れ切った表情で、彼はゆっくりと語り始めました。その一言一言が、彼が抱える大きな苦悩を物語っていました。 「私たちはお金が圧倒的に足りません。毎日ギリギリの生活です。そして、寒さが全身に染みついています。 戦争の影響で、燃料や薪、練炭の価格は急騰し、手が届かなくなりました。ロケット弾が飛んでくるたびに、どこに避難すればいいのか分からず、凍える地下室で過ごすしかありません。 これは『生活』とはとても言えません。」 オレクサンドルさんの声は震えていましたが、それは彼が担ってきた苦しみと同時に、自分が受けた支援への感謝から来るものでもありました。 「けれど今日、オペレーション・ブレッシングの支援のおかげで、私たちはこの冬、家で暖まることができます。 凍えずにすみます。 もし、この支援がなかったらと思うと、考えるだけで恐ろしいです。寄付してくださった皆さん、本当にありがとうございます!」 「この薪は、ただの薪ではない」 オレクサンドルさんにとって、受け取った薪や燃料は単なる支援物資ではありません。それは「救い」でした。 寒さからの救いであり、絶望からの救いでもあります。戦禍にまみれた暗闇の世界に、ひとり閉じ込められていたような感覚から自分を解き放つ、希望の光でした。 「家が寒い」ということは、「安全ではない」ということです。 しかし、日本の皆様の支援によって、彼らはこの冬、暖かさとともに「まだ世界には善意がある」という希望を感じることができました。 オレクサンドルさんが伝えてくれた「ありがとう」の言葉。 そのたった一言に、極限の状況の中で差し伸べられた支援への感謝、そして未来への希望があふれるほどに詰まっています。 戦禍の中で生きる人々の心に、確かな温もりを届けてくださった、すべての支援者の皆様に心から感謝申し上げます。 Tweet シェア ウクライナ支援ウクライナ, ロシア侵攻, ウクライナ越冬支援, ザポリージャ州