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伝統工芸が村をよみがえらせる

オペレーション・ブレッシングはマサイ族の女性にビーズ細工の仕事を紹介しています。

ほんの数年前、ティタイは自分の子供たちが飢えに苦しむのを見ていることしかできませんでした。彼女が住むマサイ族の村には仕事がなく、一家の食事は1日に1回、お粥を食べるだけでした。

「子供たちの体は小さく、ガリガリに痩せていました。栄養失調だったのです」とティタイは言います。「当時、娘は5歳でしたが、2歳ぐらいに見えたでしょう」。

やがて一家は、仕事と食べ物を求めて村を出ました。村に帰ってこられる日を夢見ながら。

今日、彼らの暮らしは大きく変わりました。ビーズ細工のおかげです。マサイ族の村で再び暮らせるようになったティタイは、幸せそうに微笑んでいます。彼女の首には、マサイ族の伝統工芸品である美しいビーズ細工のネックレスがいくつも飾られています。

「村の暮らしが変わろうとしているのです」と彼女は言います。「私は今、人生に希望を抱いています」。

ティタイは今、オペレーション・ブレッシングが村で進めている特別プロジェクトの運営を手伝っています。これは、マサイ族の女性たちが伝統的なビーズ細工の装身具を製造・販売することにより生計を立てられるようにしようというプロジェクトです。オペレーション・ブレッシングは、現在、この村の20人以上の女性にビーズ細工の仕事を発注して、彼女たちが家族を養うための現金収入をもたらしています。

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「私は常々、この村には多くの希望があると女性たちに言い聞かせています」とティタイは言います。「私たち女性にも、子供たちにも、たくさんの未来があるのです」。

ティタイは今、ビーズ細工による収入で、食料品を買い、子供たちに必要なものを買い、学校にも通わせています。

彼女は、ビーズ細工のプロジェクトのほかに、オペレーション・ブレッシングが村で運営する共同農園プロジェクトにも参加しています。女性たちはこの農園で栄養分に富む野菜を栽培する方法を学んでいます。ティタイもここで新鮮なトマトなどを収穫して子供たちに食べさせたり、市場に売りに行って現金を得たりしています。

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「私たちは、オペレーション・ブレッシングの農園とビーズ細工の仕事を始めたことで、もっと大きな目標をもつようになりました」とティタイは言います。「それは、村の女性たちが家庭生活に関する新しい情報を積極的に取り入れて、安定した暮らしができるようにすることです」。

オペレーション・ブレッシングによるマサイ族の支援の取り組みは、農業プロジェクトやビーズ細工のような生計を助けるためのプログラムにとどまらず、幼児教育プログラム、学校の建設、栄養失調を予防するための給食にまで広がっています。学校の近くには井戸を掘って、村人がきれいな水を飲めるようにしています。

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