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ノースカロライナ州 困難の中に見た祝福

ノースカロライナ州 ファイエットビル
ハリケーン「マシュー」がこの町を直撃した時、ウィリアムさんは洪水の水量がどんどん増えていく様子を不安げに見ていました。
妻のバーバラさんと愛犬をトラックに乗せて避難した時は、まさかこの車内で数日間過ごすことになるとは想像もつかなかったのです。

ノースカロライナ州 困難の中に見た祝福

「私たちは町内を走り回り、水かさが減らないかと様子を見ていましたが、水は一向に引きませんでした。」
ウィリアムさんは当時の様子をこのように語っています。
「駐車場の隅に車を止め、水がどの高さまで上がってくるか見ていました。
ですが、消火栓の高さにまで水が押し寄せてきたところで、もう見ていられなくなったんです。きっと家も浸水するだろうと、そこでわかりましたから。」

ウィリアムさん夫妻は、駐車する場所を変えながら毎日車中泊を繰り返し、洪水によって封鎖された道路が開通するまで眠れない夜を過ごしました。
ご夫妻がやっと自宅の裏庭に駐車できた時、そこはもはや土砂しか残っていませんでした。

ノースカロライナ州 困難の中に見た祝福

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自宅のドアは、水分を多量に含んだことで膨張し、開けることは困難でした。
やっと力づくでこじ開け、目に飛び込んできた光景に、ウィリアムさんは胸が張り裂けそうになりました。
室内の家具は水によって押し流され、床は至る所が破損し歪み、壁は泥まみれになっていました。

「私が今まで積み上げてきたものが、全て無くなってしまったように感じました。今もその喪失感が残っています。」

ご夫妻は4日間助けが来ることを信じて待ち続けました。
そんなある日、ウィリアムさんがオペレーションブレッシングという団体の存在を知り、すぐさま書類を提出して支援を要請しました。
そして翌日、派遣されたボランティアがご自宅に到着し、感謝の想いでいっぱいのご夫妻と対面しました。

「オペレーションブレッシングが送ってくれたボランティアの人達は、誰の支援も受けられない私たちを助けてくれました。
彼らは私たちのことを知らないのに、とても迅速な対応をしてくれたんです。
事情を説明して書類を提出したのはつい昨日なのに、彼らはもう今朝ここに来てくれたんです。」

ボランティアは、室内の家具をいったん外に出し、使用できるものがあるかどうか振り分けを行いました。
ウィリアムさんの自宅は6つの部屋があるため、「自分一人だけでは到底片付け作業はできなかっただろう」と言います。

ノースカロライナ州 困難の中に見た祝福

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「私と妻の人生の再スタートを、オペレーションブレッシングが切らせてくれました。本当に感謝しています。
ボランティアの人たちは、会ったばかりの私達をまるで古くからの友人のように思ってくれて、とても親身な対応をしてくれました。」
そして「彼らの助け無くして、私は新しい人生を始めることはできなかったでしょう。」
と語りました。

ウィリアムさんにとって、ボランティアはまさに祝福(Blessing)そのものだったようです。

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