スタッフレポート|現場スタッフが見た、子どもたちの「変化」と「つながり」
2026年7月21日から8月21日までの19日間、南相馬Blessing Roomでは、夏休み恒例の「ブレッシングクラブ夏休みお預かり」を実施しました。定員いっぱいの25名が参加し、室内外での夏休みならではの活動を通して、子どもたちの表情や関係性が日々変化していく様子を、スタッフは間近で見つめてきました。

今年は定員いっぱいの25名が参加。工作やクッキング、遠足など、夏休みならではのさまざまな活動を楽しみました。
工作・クッキング・外出…子どもたちの「やってみたい」が広がる夏
午前と午後に分かれたプログラムでは、工作やクッキングが中心。特にクッキングは大人気で、「今年はおにぎりの具材を自分たちで決めて買い物に行きたい」という声から、グループで相談しながら材料を選ぶ取り組みも生まれました。
また、8月7日には宮城県大崎市古川の「まきばポニー牧場」への遠足や、8月20日には北泉海浜公園への外出等もあり、子どもたちの“夏の記憶”が一つひとつ積み重なっていきました。

クッキングは特に人気で、「おにぎりの具材を自分たちで決めて、買い物に行きたい!」という声も

宮城県大崎市古川の「まきばポニー牧場」へ遠足に出かけました
さらに、南相馬市のまちづくり講座を通して講師を招き、キッズスポーツや茶道体験も実施。普段触れることの少ない体験に、子どもたちは目を輝かせていました。
学年も性別も越えて、自然に生まれる「つながり」
今年は1年生から5年生まで幅広い学年が参加。限られた室内でも、鬼ごっこやドッジボールを通して、学年を越えた交流が自然と生まれていました。

限られた室内でも、鬼ごっこやドッジボールが始まれば、学年や性別を越えて自然と一緒に遊ぶ姿が見られました。
普段は口数の少ない子や、夏休みの間だけ初めて利用する子で、保護者が人見知りを心配していた子も、誰かがそっと声をかけて輪に入れてくれる。学校が再開した後、下校時に、クラブの送迎バスに乗った子どもたちが、その子を見つけて名前を呼んで手を振っているのを見た瞬間は、スタッフにとっても胸が温かくなる出来事でした。
“気がかりだった高学年”の変化
4月以降、5年生の下級生やスタッフに対する高圧的な態度が見られました。夏休みの長時間預かりでどう過ごすか、スタッフは正直不安も抱えていました。
しかし、夏休みが始まると、その子たちは下級生と関わる姿が増え、スタッフを助けてくれる場面も多く見られました。 毎年楽しみにしているサマーキャンプや、スタッフとの十分なコミュニケーションを通して、心が満たされていったのだと感じています。

毎年楽しみにしているサマーキャンプへの参加や、普段より長い時間を一緒に過ごす中で生まれたスタッフとのコミュニケーション
今では仲が良くなりすぎて宿題が進まないという、嬉しいような新しい悩みも生まれています。
保護者の声から見える「居場所としての価値」
昨年度までは、プログラム内容によって参加をためらう子もいましたが、今年は積極的に参加する姿が多く見られました。 保護者からは 「麺パーティーを楽しみにしていました」 などの声も届き、家庭とクラブのつながりも深まっていることを感じます。
スタッフが感じたこと
長い預かり期間で疲れが出ることも予想されましたが、けがもなく19日間を終えられたことに何より安心しています。 年々、学年を問わず交流が増えていること、そして子どもたちが互いに支え合う姿が自然と生まれていることに、スタッフ一同、大きな希望を感じています。

年齢を問わず交流が広がり、子どもたちがお互いに声をかけ、支え合う姿が自然と生まれていました。
この場所が「心の回復の場」であり続けるために
ブレッシングクラブは、子どもたちにとって確かに“居場所”になっています。 元気いっぱいに見える子どもたちも、学校で嫌なことがあったり、心が沈む日があったりします。 そんな時にここへ来て、友達と遊んだり、スタッフと話したりすることで、少しでも心が軽くなる。「来てよかった」と思える場所であり続けたいと、スタッフは願っています。
南相馬の子どもたちが、安心して過ごし、成長していける地域であるために。 ブレッシングクラブはこれからも、子どもたちと保護者に寄り添い続けます。