平時のつながりを、災害時の支えに― 仙台・勾当台公園「OBJ青空会」災害対応型炊き出し ―
7月28日、仙台市・勾当台公園で毎月実施している「OBJ青空会お弁当くばり」を開催しました。この日はあいにくの雨となりましたが、72食のお弁当をお届けすることができました。
今回は、通常の炊き出しに加えて、災害発生時を想定した「災害対応型炊き出し」として実施。青空会ではこれまでにも訓練を重ねており、今回が3回目となります。

「朝7時、震度6強の地震が発生した」想定で
訓練は、「朝7時に震度6強の地震が発生した」という想定からスタートしました。まず行ったのは、支援に関わるメンバー同士の安否確認です。チームのメンバーそれぞれが連絡訓練を行い、自身の安全を確認したうえで、支援活動に参加できるかどうかを伝えるやりとりを実践しました。
災害が起きたとき、日頃活動しているメンバー自身が安全でなければ、支援を始めることはできません。平時から「誰と、どのように連絡を取り合うのか」を確認しておくことも、大切な備えの一つです。





建物が使えない状況でも、温かい食事を
今回は「地震によって建物が使用できない」という状況も想定し、フードトラックでアルファ米と「チキンの梅肉添え」のお弁当を準備。災害時でも食事を届けるための手順を確認しました。
【今回配布した物資】
- アルファ米 5箱(約25kg)
- 天然水500ml 2箱(約26kg)
- お弁当 72食(約36kg)
を配布することができました。
暑さの中で災害が起きたら
今回の青空会では、食事提供に加えて、防災に関するミニレクチャーも実施。消防局からは「食中毒と熱中症対策について」、仙台市危機管理局からは「市内のクーリングエリアの活用について」、それぞれ約15分ずつお話しいただきました。
夏場の災害では、避難生活そのものに加えて、熱中症や食品衛生への注意も必要になります。雨の中での開催となりましたが、参加された皆さんも熱心に耳を傾けていました。

食事だけでなく、楽しめる時間も
この日は、物資をプレゼントするじゃんけん大会も実施。楽しみにしてくださっている方も多く、最後まで残った皆さんに物資をお渡しすることができました。
食事を受け取るだけではなく、同じ場所で会話をしたり、一緒に楽しんだりする時間があることも、青空会が大切にしていることの一つです。

学生ボランティアから届いた言葉
今月で、授業の一環として参加していた学生たちのボランティア活動はいったん終了となりました。参加した学生からは、このような感想が寄せられました。
「この炊き出しはとても温かい雰囲気で、このようなボランティアに参加できたことは、これからの自分の人生でも役に立つと思う」
「普段の生活では経験できない、貴重な経験だった」

支援する人、支援を受ける人という立場だけではなく、同じ地域で過ごす人同士が出会い、互いを知る。青空会で生まれているこうした関係も、地域の力の一つになっています。
日頃のつながりを、いざという時の力へ
災害対応は、災害が起きてから突然始まるものではありません。
- いつも顔を合わせている人がいること。
- 連絡を取り合える人がいること。
- 一緒に食事を作った経験があること。

平時に重ねてきた一つひとつが、いざという時に地域で支え合うための土台になります。OBJ青空会では、これからも毎月の食事支援とつながりづくりを続けながら、災害時にも地域の中で助け合える力を育んでいきます。