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長引く在宅避難 絵本寄贈プロジェクトで笑顔広がる(熱海土砂災害)

熱海市伊豆山で在宅避難をしている親子の心のケアを目的に、先週から開始した「絵本寄贈プロジェクト」。
その第一弾として、福島県南相馬市立中央図書館の絵本専門士、佐藤真紀さんが選んだ絵本30冊を仲道地区へ発送し、9日㈪に災害支援スタッフが子どもたちの自宅へとお届けしました。

伊豆山地区の子どもたちは災害で外出が制限され、移動図書館も現在巡回を見合わせていることから、本に触れられる機会が極端に減っています。
私たちは、自宅にこもりがちな親子に楽しいひと時を過ごしてもらうべく、今回の絵本寄贈プロジェクトを企画。普段から復興支援活動に協力いただいている佐藤さんにご参加いただき、伊豆山の子どもたちの生活状況をもとに、災害を連想させない絵本や図鑑30冊を選んでいただきました。
【関連記事】親子に笑顔届ける絵本寄贈プロジェクト開始!絵本専門士 佐藤真紀さんの想い(熱海土砂災害)

現地に絵本が届くと、スタッフが本を宅配用のバッグに詰め、仲道地区の子どもがいる家を一軒ずつ回りました。車両では通れない細い路地もあるため、移動は徒歩で行います。
とても印象的だったのは、バッグいっぱいに詰められた絵本を目にした途端、子どもたちの目がキラキラと輝いたことです。
「どれにしようかな」「これもおもしろそう」と、子ども達はみな夢中になってたくさんの本の中からお気に入りの一冊を探していました。

こちらの姉妹も、「これだ!」と思うお気に入り作品を見つけた様子。姉のレナちゃん(写真右:仮名)が手にした本の一冊は動物図鑑で、初めて目にする動物たちの写真に興味津々。
夢中でページをめくる姿に、そばで見守るお母さんも笑顔がこぼれていました。

子どもの笑顔は地域の力に繋がる

被災地では今も懸命な捜索活動と、生活復旧へ向けた作業が急ピッチで行われています。
災害によって日常が突如失われ、大人も子どもも今まで築かれてきた「安心できる暮らし」を失いました。

「絵本を読む」ということは、そうした非日常を生きる親子がホッと癒される時間を取り戻し、心を安定させることにつながります。
親のぬくもりを感じながら本に触れることで、子どもは「自分は守られている」という安心感を得、そして子どもたちの無邪気な笑顔が、親の喜びに結びついていくのです。

災害支援担当マネージャーの弓削は、「連日の猛暑に、いつ終わるかわからな在宅避難が続き、現地の方々は不安とストレスが蓄積しています。
そんな殺伐とした状況のなかで子どもの笑顔が溢れると、自然と空気が穏やかになり、周りの大人たちも笑顔になっていくんです。そしてそれが、地域の回復を後押しする力になっていく。
被災地の生活復旧が少しでも早く進むように、絵本寄贈プロジェクトと併せて、キッズクラブやおしゃべりドライブ※を通じた心のケアに力を入れていきたい」と語っています。
(※おしゃべりドライブの記事はこちらから

今後は毎週月曜日に絵本の宅配を行い、同時に水・土曜日のキッズクラブでの貸し出しと読み聞かせを行っていく予定です。
被災地で生活する親子の心のケア活動の継続へ向けて、ぜひ皆様の温かいご支援をお願い致します。

▼令和3年7月豪雨支援寄付はこちら(クレジットカード、銀行振込、郵便振替)
 https://objapan.org/donation/donation-ob

▼郵便振替
 振込先口座 ゆうちょ銀行 当座 二二九店 135913
 口座記号番号 02260-8-135913
 オペレーション・ブレッシング・ジャパン
 (こちらの内容をご記入ください 1. お名前 2. フリガナ 3. メールアドレス 4. 郵便番号 5. ご住所 6. 電話番号)

▼銀行振込
 振込先口座 三井住友銀行 仙台支店 普通 2202482
 特定非営利活動法人 オペレーション・ブレッシング・ジャパン
 (こちらの内容をご記入ください 1. お名前 2. フリガナ 3. メールアドレス 4. 郵便番号 5. ご住所 6. 電話番号)

熱海市伊豆山地区の支援活動は下記パートナー団体の協力により実施しています(あいうえお順)。
一般社団法人クラッシュジャパン
社会福祉法人ミッションからしだね
特定非営利活動法人CWS Japan
日本国際飢餓対策機構(JIFH)
ACT japan フォーラム

オペレーション・ブレッシング・ジャパンは、社会課題の解決を組織第一の使命とし、被災地からの支援要請および支援ニーズに基づき活動する特定非営利活動法人です。45の日本の国際NGOが加盟するジャパン・プラットフォーム(JPF)が作成している「新型コロナウイルスの感染が懸念される状況におけるNPO等の災害対応ガイドライン」を遵守し支援活動を行っています。

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