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地域防災についていっしょに考えNIGHT~7/25オンラインイベント開催~

2023年7月25日(火)

熱海土石流災害から丸2年が経過し、今年も水害のリスクが各地で高まっていることから、地域防災についていっしょに考えるワークショップ形式のオンラインイベント「地域防災についていっしょに考えNIGHT」を開催しました!サブテーマは、「熱海土石流災害支援の現場から学ぶ防災アクション」です。
平日夜にも関わらず、全国各地から参加者の方が集ってくださり、実際の災害支援の現場事例を振り返りながら、ひとりひとりが置かれた場所で何ができるかを考える時間を持ちました。

オンラインイベント 地域防災についていっしょに考えNIGHT

今回のメインテーマである地域防災とは、「地域コミュニティで助け合い災害に備えること」です。
都道府県や市町村が、それぞれの地域の特徴に合わせて行う防災活動も含みますが、災害時には、行政に頼るだけでなく、地域住民が互いに助け合うことが重要になります。

身の回りで逃げ遅れてしまう人、助けから孤立してしまう人をなくすために、私たちはそれぞれなにができるのか?
私たちのちょっとした気遣いや声かけからはじめられる防災アクションは一体何なのか?
その内容をいっしょに考え、自由に意見交換しながら防災意識を高めることを目的に実施しました。

=====プログラム=====
1.アイスブレイク
2.考えてみよう:「避難所に行けない人」はどんな人?
3.「つながりが命を守る」熱海土石流災害から学ぶ地域防災:南條(熱海復興コミュニティ支援担当)
4.考えてみよう:「SOSを出せない人のためにできることは?」
5.つながりを生む防災活動「ブルーボックスアクション」の報告:二宮一朗氏(静岡県・神田川キリスト教会牧師)
6.意見交換タイム
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「考えてみよう」を含むのワークは全部で3つあり、手元の紙にまず大きな円を描いていただき、三分割したスペースに順にアイディアを書き出していくというスタイルです。
➀が気づき、➁が自分でできること、➂が未来のアクション、となっており、お題にそって「避難所に行けない人はどんな人か?」、「その人のためにできることは何か?」そして「このイベント後起こそうと思うアクションは何か?」について活発な意見交換と経験談が語られました。

オンラインイベント 地域防災についていっしょに考えNIGHT

実際のワークシート記入例。それぞれ違う視点から意見を出し合い、新しい発見があります

またイベント内では、実際に熱海復興コミュニティ支援を担当する南條が、日ごろの「横のつながりの重要性」について報告。高齢化率が高く、傾斜の多い地形から多くの高齢者が被災後の生活でさまざまな問題に直面したことから、「いざというときにではなく、ふだんの暮らしのなかで周りにアンテナを張ってほしい。ちょっとした一言や声かけが、その人の孤立化を防止するきっかけになる」と呼びかけました。

後半は、OBJのフードドライブプロジェクト・ブルーボックスアクションに取り組まれている協働者、二宮牧師(神田川キリスト教会)が現地の取り組みについて報告してくださいました。復興コミュニティ支援のなかで、キッズクラブや背骨コンディショニングといった地域交流の場にも参加し貢献してくださっている二宮師。熱海土石流災害を振り返りつつ、フードドライブを始めるに至った経緯と思いを語ってくださいました。

「熱海の被害を受けて、周辺教会は被災地のため祈り続けてきました。その祈りと共に、『被災地のために何かをしたい。でも何からはじめたらいいだろうか』という思いがあったんです。そこで今回のフードドライブの話を聴き、今からはじめられるアクションがあるなら、ぜひみんなでいっしょにやろう!という思いが与えられました。周りの教会にも声をかけさせてもらい、こうして日頃から災害に備えるネットワークが広がっていることを本当にうれしく思います。」

オンラインイベント 地域防災についていっしょに考えNIGHT

「いつか」起こる災害のために、今行動を起こそうと皆さんと思いを一つにした時間となりました

参加者のお声


地域、立場を超えて時間を共有出来たこと、本当に良かったと思います。自分が出来ることと、チームとして出来ることの両面を改めて教えられました。ありがとうございました。ブルーボックスをまわりにも広めていきたいと思います。 (60代 男性)
普段あまり意識していない「つながりのアクション」について、改めてその必要性を認識しました。自分に何が出来るのか、もう一度考えたいと思います。まずは近所の方への声かけや傾聴から始めてみようかと考えています。 (50代 女性)
秋田の水害支援にも駆けつけておられるように、発災時に躊躇なくアクションされるのはOBJさんの凄みだといつも感じます。また今、災害に備えるためのアクションに力を入れておられることも良く伝わってきます。ブルーボックスなどのアイデアもとても素敵で、日頃のつながり、ネットワーク作りの大切さは益々重要だと感じています。京都でも多くの方が関心を持っておられますが、何からどう考え、手を付けたら良いか分からない人が多いと思います。きっかけ一つで関心や行動のレベルは格段に上がるように感じます。(50代 男性)

ご自身の体験や見解をシェアしながら、「近い将来起こりうる災害に、行動をもって備えよう」と思いを強められた皆さん。地域によって起こりやすい災害は違うものの、隣人を気にかけ、日常生活のなかで「あの人大丈夫かな?」とアンテナを張ることは、どこでも大切な命を守ることにつながります。

私たちはこれからも、災害支援や復興支援の活動報告と共に、参加者同士が学び合い気づきをシェアするオンラインイベントを実施して参ります。ご興味のある方は、ぜひ一度ご参加ください!

イベントの中でご紹介したブルーボックスアクションの詳細は、こちらからご確認いただけますのでこちらも合わせてチェックしてみてくださいね。

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