【宮城県丸森町仮設住宅支援】令和元年台風19号からもうすぐ2年
丸森町は宮城県の南端に位置し一級河川・阿武隈川が流れ、のどかな田園風景が広がるとても自然豊かな町です。
令和元年10月、台風第19号は強い勢力で静岡県に上陸した後、関東甲信地方と東北地方を通過しました。
宮城県においては10月11日から前線の影響で雨が降り出し、翌12日には台風の接近により昼過ぎから激しい雨となっていました。
その後台風の接近・通過に伴い、12日夕方から13日未明にかけては非常に激しく降り続き局地的に猛烈な雨に。
町内の10月11日午後3時から13日午前9時までの総雨量は筆甫地区594.5mm、丸森地区427.0mmと、10月1か月分の平年値の2~3倍の雨量に達していました。
丸森町内では10名の尊い命が犠牲となったほか、1名が依然行方不明となっています。
あの台風被害から間もなく二年が経過しようとしている現在でも、町内の仮設住宅では131世帯257名の方々が不自由な生活を続けています。
私たちが実施している週1回の仮設団地内のサロンには、他の人たちと顔を合わせること、会話することを楽しみにして参加される方が多くいらっしゃいます。
サロンにいらしたときの笑顔の向こうには、サロンから部屋に戻った後の独りの時間の寂しさや、仮設住宅を退去した後の生活に対する不安が隠れています。
私たちは、住民の方がその思いを話したい、伝えたいと思ったときに「そばにいる」ことこそがとても大切なことだと感じています。
近々予定されている復興住宅への転居をきっかけに、再び訪れる生活の変化に不安を感じていらっしゃる方も少なくありません。
続く仮設住宅支援はもちろん、在宅で被災された方々、復興住宅へ移られる方々にも寄り添い、心に耳を傾けていきたいと思います。