【宮城県丸森町仮設住宅支援】住民同士の見守りへ:傾聴スキルアップ講座・ワークショップ開催 2021.09.11復興コミュニティ支援, 日本での活動, 宮城県丸森町, 仮設住宅支援, 2019年台風19号災害 2019年10月、台風19号は12日夜に静岡県の伊豆半島に上陸し、関東から東北を縦断して太平洋に抜けました。 記録的な大雨を受けて12日夜から13日未明にかけて、東京を流れる多摩川、福島県を流れる阿武隈川、長野県を流れる千曲川など一級河川を含む多くの河川が氾濫し、全国各地で浸水や土砂崩れが発生し甚大な被害がもたらされました。 OBJでは仮設団地入居開始時よりこれまで仮設住宅を中心に生活者コミュニティ支援を継続しています。 発災から約2年が経ち、仮設団地での生活が長期化。団地にお住いの方々の健康面でのサポートが必要とされる割合が高くなってきており、見守り体制の強化が急務となっています。今後の体制強化には、住民同士で見守りのできる人材の確保と人材育成の支援が必要とされています。 そこでOBJでは、毎週仮設団地で開催しているサロンにお手伝いをいただいている44名(令和3年6月1日時点)の「町民ボランティア」の方々に、住民主体での地域における見守り活動の担い手となっていただくため、見守りや傾聴をテーマに「傾聴スキルアップ講座・ワークショップ」と題して人材育成研修を実施しています。 コロナ禍ということもあり、密を避けるために1回の講座・ワークショップを10名程度とし、同講座を2か月で4回(11名×4回=44名)を1講座として、8か月をかけて4講座実施していく予定です。 今月の第一回講座は、「ひとり ひとりが違う」をテーマに8月9日及び20日に実施しました。まず、傾聴基礎講座のポイントを確認した後、3人1組のグループのロールプレイでは、全員が「話し手」「聴き手」「オブザーバー」の3役を順番に担当していただきました。 「話し手」は話すテーマを自身で決めて話し、「聴き手」は傾聴の目標設定したうえで話を聴き、そしてオブザーバーは、「話し手」と「聴き手」のやり取りを観察して、最後にそれぞれの観点で、できていた点や感想を聴く時間を持ちます。 参加した方からは、「話を聴くことがこれほど難しいとは思わなかった。」というご意見を複数いただきました。 また、「話を聴いてもらってスッキリした」というご意見もありました。3役すべてを担当したことで「話し手、聴き手など各々の立場・状況が理解できた」という感想もあり、参加した皆さんそれぞれに気づきを得た様子でした。 今後、「町民ボランティア」の皆さんが日常的に地域住民の交流活性化の力になること、仮設団地にお住いの方々が移転先の新たなコミュニティに参加する際の橋渡しとなってくださること、そして非常時には地域の関係機関のサポート的役割を担っていただけることを願っています。 ※この事業は、JPF(ジャパンプラットフォーム)の助成金で実施しております。 OBJでは緊急災害支援から中期生活復旧支援、そして長期の復興コミュニティ支援まで、災害発生によって傷ついた地域のレジリエンスを引き出し回復していくまでの伴走的支援を行っています。皆さまの温かい応援とご支援とともに続けてまいりますので、引き続きご支援をよろしくお願いいたします! 寄付する 支援する この記事へのいいねとシェアで私たちの活動を応援してください! Tweet シェア 復興コミュニティ支援, 日本での活動, 宮城県丸森町, 仮設住宅支援, 2019年台風19号災害災害支援, 台風19号, 丸森町, 生活復旧支援, 仮設住宅支援, 傾聴講座