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「ありがとう」の言葉に支えられ【コロナ禍障がい者就労支援】

4月25日、3度目の緊急事態宣言が4都府県に発出されました。
生活基盤が盤石ではなかった障がい者の方々の仕事が激減しています。

京都府にある就労支援事業所「からしだねワークス」。
利用者のひとり「アツコ(30代・仮名)」さんは、事業所が運営するカフェが営業自粛になるまで、スタッフとして5年以上にわたり活躍してきました。
特に編みぐるみが得意で、作品をカフェブースで販売したり、お客さんと言葉を交わしたりするに喜びを感じていました。
しかし、新型コロナでカフェが営業自粛に追い込まれたことで、在宅での仕事に切り替わり、社会との接点と収入が少なくなってしまったのです。

オペレーション・ブレッシング・ジャパンは、営業自粛に追い込まれたカフェを書店を併設した「ブックカフェ(CLCからしだね書店)」としてリニューアルオープンすることで、生活困窮に陥っている障がい者の方々の雇用を新たに創出するという取組に協力しています。

不安定な生活リズムが症状の悪化に

職員の鍋島さんにお話を伺うと、障がいを持っている方と就労の重要性が改めて浮かび上がってきました。
「障がいがあっても、障害年金を受け取れないケースは少なくありません。その場合、事業所での給料がそのまま月の収入となります。給料が減るということは、人によって死活問題になるのです。
また、精神障がいのある人たちは、仕事を介して社会とつながることで、精神のバランスや生活のリズムをとっている側面があります。
ところが、新型コロナウイルスによってこのライフラインが崩れたことで、今までのリズムが根底から覆られてしまった。社会とのつながりが切れた人の中には、病状が悪化したり、パニックを引き起こしたりする人が出てきて、それが家族をはじめとして周囲の人々の生活にも影響するようになりました。」

自身の精神障がいによって、就職活動も難しく、5年前かろうじてからしだねワークスと繋がったアツコさん。
徐々に仕事を覚え自信をつけていったものの障がいを理由に生命保険の加入を断られたりと、その生活は不安や葛藤の連続でした。
「自分はそこまでひどいのか。何もできないのか・・・」
障がいを意識せざるを得ない状況に追い込まれるたび、アツコさんの自尊心は削られていきました。

働くことは生きること

しかし、そんな精神的にも経済的にも追い詰められていたアツコさんの生活に、「ブックカフェ」という新たな希望の光が差し込みました。
アツコさんは現在カフェメニューのアイディアを出したり、お客様と言葉を交わしたり、本当に活き活きと活躍しています。
今ではお客様からかけられる『ありがとう』の言葉が、自分の心の糧となっているそうです。
仕事は、ある種の責任を負うことであり、その人の生きていく力を養ってくれるものです。

オペレーション・ブレッシング・ジャパンは一人ひとりの生きがいと希望を支えていきます。
一部の人に皺寄せが行くのではなく、皆で課題を共有し解決していく社会へ。
皆様の寄付は、国内で生活に困窮されている方々へ確実に届けられ、その喜びを皆さまと分かち合うために用いられます。
皆様のご支援をお願い致します。

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