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日本への援助をさらにしていくために

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宮城県気仙沼市ー日本の北東に位置する主要な漁港があり、今回の震災で壊滅的被害を受けた宮城県気仙沼市でこの頃アイ・クリニック(検眼)の活動をしています。一番初めに開いたアイ・クリニックでは2年前に気仙沼市と合併をした本吉町の元町長にお会いしました。元町長は私たちの活動に感心を持ってくださり、自分の住んでいる地域にも来て欲しいと頼まれました。元町長は知り合いを伝ってもう二カ所でアイ・クリニックを開催できるよう手配して、宿屋も用意してくださいました。

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アイ・クリニックは、メガネをお渡しする他、避難されている皆さんがどのように津波から逃れたのか、また必要としているものをお聞きする機会でもあります。一番最近アイ・クリニックを行った避難所は、元は市のホールだったこともあり、私たちは1000人の漁師を代表する地元の漁師さんや市の漁業担当職員さんたちと会議を持つ事ができました。
この漁業組合の事務所があった漁港は完全に破滅しました。組合長さんも危機一髪で津波が事務所の近くに来る前に逃れる事ができました。津波警報が発令されてからもアシスタントと共に他の従業員の避難誘導をしていましたが、状況を確認するため事務所へ戻ろうとした時、海の近くにある木が倒れ始めているのを目撃し、即座に高台に行かなければと思ったそうです。
組合は、多くの船、漁業用具、貝や海藻の養殖用具を失くしました。そしてこの他にも、組合の商業をまた立ち上げ、情報収集、外の世界と通信のためにパソコンが必要だと漁業組合の関係者から聞きました。

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以前に浦戸諸島の漁業組合にパソコンを寄付した経験から、どれほどパソコンが仕事の立ち上げに役立つか知っていました。4月に浦戸諸島へ寄付したインターネット無線回線とパソコンにより、本土への連絡と世界中の取引先との連絡が実現しました。
浦戸諸島の若い漁師さんたちは、ホームページを通して日本中から島の漁師たちに投資するシステムを立ち上げました。そして後にカキや海藻が作れる状態に戻ったら、これらを得られるというシステムです。この努力により200万ドル(約1億5千万円)を集める事に彼らは成功しました。オペレーション・ブレッシングの働きが漁師の皆さんがまた漁を始める足がかりとなったということは、非常に嬉しいことです。

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私たちはこの新しい漁業組合のために早く行動をしなければならないと思い、すぐに内陸の市で5つのノートパソコンをサプライズギフトとして購入しました。元町長さんと市の漁業関係の担当職員さんに私たちの計画を伝え、漁業組合長さんに私たちとまだ打ち合わせをする必要があるという理由で、お呼びしていただきました。漁業組合長さんは、全く先日のミーティングの内容を知りませんでしたので、パソコンを見せたときには大喜びでした。目に涙に浮かべながら「信じられない!」と言っていました。地元の新聞記者もその場に在席しており、私たちの素早い対応に「めずらしい」と言っていただけました。後に元町長さんから感動的なファックスを頂いたのですが、その中でオペレーション・ブレッシングが地元の被災者にメガネを提供したのはまさに「神の恵み」と言っていただきました。そして、漁師の方々に寄付された数台のパソコンは、なにもかも失った彼らにとって「希望の兆しだ」と言っていただきました。漁業組合や漁師の方々との話し合いはその後も続けており、船やその他の道具など、今後どのようなものが必要なのかを知らせてもらった上で、彼らがまた漁業を立ち上げられようにサポートし続けて行きます。

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