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【福島:心ケア】笑顔の場、憩いの場

2015年11月12日 福島県南相馬市の権現沢仮設住宅

【福島:心ケア】笑顔の場、憩いの場

『来月もあるなら、必ず参加させてもらいます。』
そう言ってくれたのは、今年の夏ごろからこちらの仮設住宅に入居されたOさん。
オペレーション・ブレッシングの心のケア活動は今回が初参加です。
「かんたん体操」を行った後のお茶会で、震災当時の避難生活の苦労や、仮設住宅での暮らしぶりを聴くことができました。
 
原発事故の時に県外に避難したOさんは、関東地方の住居を転々とする避難生活を強いられました。
飼い犬と一緒に暮らせるアパートを探して住んだものの、近隣住民から「鳴き声がうるさい」等のクレームがあって
やむなくまた別の住居を探して住むという生活を、長期に渡って続けてきました。
避難先を転々として生活が安定しないことのストレスや、近隣住民との人間関係から来る気疲れが、Oさんを精神的に追い詰めていったのです。
 
震災から5年目となる今年の夏。
Oさんはペットと一緒に暮らせる仮設住宅を自力で見つけ出し、こちらに移り住むことに決めたのです。
今では近所の友人もでき、今回のイベントにも一緒に参加してくれました。

【福島:心ケア】笑顔の場、憩いの場

イベントでは、血行を良くし体温を上昇させることで、免疫力をアップさせるストレッチ体操をしました。
狭い仮設住宅で生活していると、どうしても運動不足になりやすく、体の血流が滞りがちになってしまいます。
今回は首、肩、背中をほぐして身体全体を温めるストレッチを行い、身体がポカポカしてくるのを体感しました。

みんなで同じポーズを取りながら声をかけあっていると、自然と笑顔がこぼれてきます。
誰かがポーズを間違えたり冗談を言ったりすると、集会所にドッと笑い声がおきました。
『こんなに大きな声で笑ったのは久しぶり』と話してくれた参加者の方もいました。

【福島:心ケア】笑顔の場、憩いの場

一人で暮らしていると、笑う機会はどうしても少なくなってきます。
まして四畳半という限られた生活スペースの中で、先の見えない避難生活への不安を抱えながら暮らしている人達にとっては、なおさらのことでしょう。
オペレーション・ブレッシングの心のケア活動が生み出す人と人とのふれあいが、仮設住宅に住んでいるみなさんの笑顔のきっかけとなるように、そしてOさんのように『また来たい』と思ってもらえる憩いの場となるように、今後も活動を継続していきます。

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