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被災地に安全な水を届ける努力

オペレーション・ブレッシング・ジャパン会長のビル・ホランが、被災地に安全な水を届ける活動についてお話しします。

オペレーション・ブレッシングは自然災害の被災地の水質改善に取り組んでいます、

自然災害は、子供や高齢者を含む被災者に、ありとあらゆる苦痛を与えます。被災者を苦しめる問題は災害の種類によって異なりますが、ほとんどすべての災害にあてはまるのが飲料水と食料と医療の不足です。この3つのうち、最も恐ろしいのは飲料水の不足です。

被災者の中には、怪我の治療が受けられなくても生き延びられた人が大勢います。また、食料なしで何日も生きてきた人もいます。けれども、水なしではそう長くは生きられません。渇きに苦しむ被災者は、手に入る水ならどんなものでも飲もうとします。飲めば病気になることがわかっている汚染された水でも、飲むしかないのです。その結果、災害をもたらした自然現象が過ぎ去っても、被災地にはいつまでも病気が蔓延し、被災者を死に至らしめることになります。

オペレーション・ブレッシングは、緊急支援チームが被災地に到着する前から水問題を解決するために動いています。多くの場合、ペットボトルの水を外部から被災地に持っていくという方法では、とうてい足りません。そこで私たちは、現地にある水を大量に消毒できる最先端の装置を持っていきます。

2010年のハイチ地震の際には、被災地でコレラが流行して問題になりました。以来、オペレーション・ブレッシングは、食品グレードの塩素化合物を製造できる小型の塩素発生装置を利用しています。この装置が製造する塩素化合物は、ごく少量で、大量の水を消毒することができます。2013年11月にフィリピンが台風30号の直撃を受けたときには、私たちは7台の塩素発生装置を国際航空便でマニラに送りました。この7台で、1日に合計約190万リットルの水を消毒できるだけの塩素化合物を製造することができます。マニラに到着した装置はフィリピン各地に配備されて、被災者の病気を防ぎ、命を守っています。

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水質改善は、オペレーション・ブレッシングが被災地で行うさまざまな支援活動の1つにすぎません。私たちは、食料支援、緊急救援物資の配布、医療チームの派遣なども行っています。状況が落ち着いてきたら、被災者の生活再建に向けたプログラムを開始します。こうした活動のすべてが皆様のご支援の上に成り立っています。オペレーション・ブレッシングが被災者に救いの手をさしのべることができるのは、支援者の皆様のおかげなのです。

 

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