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デリラちゃんは「金曜日が楽しみ」 アメリカ テネシー州から

アメリカ テネシー 心とお腹を満たすために

●失業という苦しさの中で
アメリカ テネシー州
食料庫は空っぽ、冷蔵庫の中身はほんのわずかな食べ物だけ
デリラちゃんの空腹は限界に達していました。

彼女のお父さんのジョニーさんが職を失ってから、家計は苦しくなる一方でした。
彼女の両親は請求書の支払いを済ませるのが精いっぱいで、子ども達のお腹を満たすために十分な食料を買うことができませんでした。

「家族の生活を思うたびに、泣きたい気持ちになりました。」
デリラちゃんのお母さんモリ―さんが、当時の生活の様子を教えてくれました。

「車のローンや家賃の支払いがあるのに、夫は失業中で・・・家族のために使えるお金がどこにもなかったんです。毎日目の前が真っ暗な中で生きていました。」
デリラちゃんの両親は、何とか収入を得ようと一生懸命仕事を探し、金属片を回収する仕事なども行いました。
しかしどれだけ稼いでも、家賃などの支払いや家族7人を養うために必要な金額には程遠く、生活はいつも瀬戸際に立たされていました。

●子どもに伝えたい、人の温かさを通じて支援すること
そんなデリラちゃんとオペレーション・ブレッシングが出会ったのは、本人も家族も予想しなかった意外な場所でした。
ある日デリラちゃんと2人の兄弟は、食料品がいっぱい詰まった赤い袋を抱えて学校から帰ってきました。
それは、オペレーション・ブレッシングが支援している地元のフードバンクが毎週金曜日にデリラちゃんの小学校で配給していたもので、生活苦で悩んでいる子ども達と家族に栄養価の高い食料を提供することを目的としていました。

「子ども達は、毎週金曜日に学校に行くのをとても楽しみにしているんです。赤いバッグを受け取って、ボランティアの人たちがハイタッチしてくれるのが、子ども達にとって大きな励みになっているようです。」
モリーさんが、子ども達の様子をそう語ってくれました。

食料品の支給によって一家の暮らしは経済的に安定し、デリラちゃんと兄弟はもうひもじい思いをすることがなくなりました。
最後に、モリーさんが今の気持ちを伝えてくれました。
「私たちの暮らしを気にかけてくれるオペレーション・ブレッシングの存在が、私にとっては何よりの喜びです。彼らの存在はバッグに入っている食料品よりももっと価値あるものなんです。」

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