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ザンジバルに健康と希望を

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タンザニアのザンジバル島の沿岸部の風景はすばらしく、豪奢なホテルが白い砂浜を見下ろすように立ち並んでいます。けれども、楽園のようなこの島の住民の多くは苦しんでいます。

オペレーション・ブレッシング・インターナショナル(OBI)のクローフォード・ネルソンは、この島の状況を、「ザンジバルの浜辺は世界中から旅行者を引き寄せていますが、住民の大半は極貧の暮らしをしているのです」と説明します。

ザンジバルの多くの世帯の1日あたりの収入は2ドル未満です。これは、最低限の食事をして雨露をしのぐのにやっとの金額で、よほどのことがないかぎり病院に行くことなどできません。そのため、多くの人が、予防できるはずの病気や治療できるはずの病気に苦しんでいます。辺鄙な地域に住む人々は、さらに大きな危険を抱えています。病院が遠いため、いよいよ病気が悪化したときには、もう歩いていけないのです。

ザンジバルの最も貧しい人々を支援するため、OBIはダイナ財団と提携して医療バスを用意しました。このバスには、臨時診療所を開くのに必要な医薬品や備品が積まれています。先日、熟練した医師と看護師のチームが、医療バスを使って最初の臨時診療所を開きました。このニュースが住民の間に伝わると、医師に診てもらうために、多くの人が何時間もかけて遠方から歩いてきました。

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激しい嘔吐と下痢に苦しむ息子を診療所に連れてきた若い母親は、「私たちは多くの病気や合併症を抱えていますが、適切な医療を受けることができません」と言いました。医療チームは脱水症状になっていた少年に点滴をし、治癒を促すために抗生物質を与えました。

母親は、「ここに来てくれてありがとうございます。また来てくださいね」と言って帰っていきました。

最初の臨時診療所を撤収したネルソンは、希望に燃えていました。「このプログラムが広まって、ザンジバル島の保健衛生が改善する日がくるのが楽しみです」。

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