【トルコ地震 動画リポート】医療支援~天候と恐怖、トラウマによる体の不調
トルコ南部を震源とする地震から2週間、トルコ・シリアをあわせて死者は4万6千人を超え、行方不明者数は不明であることから今後も犠牲者は増える恐れがあります。トルコ国内で被災した11県のうち9県で捜索活動が終了、復興・生活再建の支援が始まっています。
オペレーション・ブレッシングの国際救援チームは未だ捜索活動が続いているハタイ県で活動を続けています。
地震で何万人もの人々が負傷したため、主なニーズの1つは医療支援です。被災地の地元の病院は倒壊し、多くの人が自宅の倒壊により処方箋や薬を失いました。
温かい食料や必要な物資に加え、私たちの医療チームは最も必要とされている支援方法を調査し、医療支援を開始しました。
甚大な被害を受けたハタイでは、すでに専門家が負傷や被災の度合いを調査し、最も適切な対応を選択する準備を整えています。また調査の途中で出会った人々の救援も始めました。現場の医療専門家であるグスタボ・エンジェル医師は、現地の患者が直面している困難のいくつかを私たちと共有してくれました。
医師は、衝撃により体が押しつぶされた70歳の男性を助けました。
「彼らは全てを失い、路上のテントキャンプで過ごしています。そのため、天候と恐怖が彼の筋肉にけいれんを引き起こしているのです。彼は余震の不安を抱えています。彼はトラウマを抱え、さらい痛みによるショックを受けています。」
グスタボ医師はさらに、この地での医療活動をただちに拡大したいと訴えます。
近くの診療所や病院がなくなったため、慢性疾患の治療を必要としているほとんどの人が、医療支援を受けるには少なくとも1時間半の移動をしなければなりません。私たちは、糖尿病、高血圧、心臓病の合併症に苦しむ高齢者を目の当たりにしています。そして、彼らは早急な支援を必要としているのです。
皆様のような献身的で思いやりのあるご支援により、私たちはこの危機的な時期に人々が抱える苦しみを和らげることができます。感謝しつつ、さらに支援活動を継続していきます。
引き続き、お祈りとご支援をよろしくお願いいたします。