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【ブルンジ共和国から】スングンの笑顔の奇跡

リリアンが生まれたての息子スングンを最初に抱いた時、涙が止まりませんでした。それは喜びではなく、恐怖からくる涙でした。
待ちに待って生まれてきたわが子が、口唇口蓋裂を持っていたからです。
同日同じ病院で生まれたもう1人の赤ちゃんも、口唇口蓋裂を持ち生まれました。そして悲しいことに、その赤ちゃんは死亡してしまったのです。深い悲しみと言いようのない不安が、リリアンを打ちのめしました。

「この子も死んでしまうのではと思いました…とても怖かったです。」と当時の心境を語るリリアン。
彼女は、息子をスングンと名付けました。その名前は、「困難に負けない勝利者、打倒する者」という意味を持っています。リリアンは、息子が病気に負けることがないようにという願いを、この力強い名に込めたのです。

世界中の多くのコミュニティーでは、子どもに先天性欠陥症があると母親はひた隠しにします。
伝承として、子どもの病気は両親の悪行を反映するものだと主張する地域もあります。その場合、スングンのように病気を持って生まれた子どもを人に紹介する時、母親は恥を植え付けられ嘲笑を浴びることになります。

しかしスングンの持前の天真爛漫さと明るさは、行く先々で人々を元気づけました。
彼はそんな自分の存在をひた隠しにされるのを、強く嫌っていました。
「一見幸せそうに見えますが、彼はミルクを飲んだり、時には息を吸うのでさえ苦労しています。
ぐっすり寝つけるということもありません。」
そう語るリリアンですが、スングンがこの病気に負けるわけがないとの信念を持ち続けました。
「私は彼を神の御手にあずけたのです。」

それからリリアンは、Operation Blessingが支援するキブイェホープ病院を見つけ、診断の結果治療して治すことが可能だと告げられました。Operation Blessingの支援者のおかげで、リリアンは何の費用も負担することもなく、スングンが必要とする外科手術を受けることができました。彼は確かに病気に打ち勝ったのです。

世界各地で行われているOperation Blessingの外科手術は、医療を受ける患者の人生だけでなく、彼らの家族の生活も変えています。先天性の病気は、世界中の男性、女性、子どもたちを苦しめていきました。彼らは、自分のコミュニティーから遠ざけられたり、学校や仕事に参加する機会を失ったり、息を吸うことさえ難しく感じる重荷を背負わなくてはなりません。

資金不足、病院へのアクセスの不便さ、医療に関する知識不足など様々な障害が、多くの人を医療から遠ざけています。しかし、Operation Blessingを支えてくださっている皆さんのおかげで、医療の手が届かない人々のところへ、無償で必要な治療を提供できているのです!

スングンの人生は永遠に変わりました。彼は今では健康で幸せな男の子として成長していきます。
彼は前に患っていた病気の重荷をもはや背負う必要がなくなったのです。これも、Operation Blessingの支援者なしではここまで来ることはできませんでした!
「これは奇跡です!」と歓喜するリリアン。「私にとってこれは大きな問題でしたが、神にとっては小さい問題だったのです。スングンは、とてもハンサムで強い男の子になりました。Operation Blessingの支援者を通して、神は私の祈りに答えてくださったのです。スングンの成長を見るごとに、神が彼にしてくれた奇跡を思い出します。私たち親子を助けてくれたOperation Blessing、そして皆さんに、神の祝福がありますように!」

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