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【健康】腸活?!ブレイクスルー感染が増えている今、 免疫系を強化するには?
※この記事は、CBNニュースで紹介されたメディカルレポーター ロリー・ジョンソンによる動画から引用されて書かれたものです。(画像はイメージです)
新型コロナ感染者が再び急増し、ワクチン接種を受ける人は増えていますが、接種を終えた人が新型コロナに感染することも増えています。ウイルスから最大限に身を守るためには、ワクチン接種を受けるほかにどうすればいいのでしょうか?
その答えは「腸」にあります。
現在、ワクチン接種を済ませた人が感染する「ブレイクスルー感染」が増えていますが、そのほとんどは入院したり死亡したりすることはありません。多くの医師はワクチン接種が最善の防御策だとしていますが、私たちにはもう1つ、免疫系を強くするという対策をとることができます。
あまり知られていませんが、私たちの免疫機能の80%は、100兆個とも言われる細菌が生息する腸が担っています。腸内細菌にはさまざまなものがありますが、いわゆる「悪玉菌」が多すぎて「善玉菌」が少なすぎると、新型コロナに感染したときのリスクが高まるような基礎疾患を引き起こす可能性があると言われています。
腸内細菌叢(ちょうないさいきんそう、腸内細菌の集まりのこと)の専門家であるスティーブン・ガンドリー博士は、
腸内細菌叢の変化は、高血圧や自己免疫疾患、そしておそらく心臓病を引き起こすほか、糖尿病、糖尿病予備軍、それから信じられないくらい蔓延している肥満の主な原因であると考えられます
と言っています。
一方、善玉菌が増えれば、長く幸せな人生を享受できるかもしれません。
先日発表されたある研究の成果は、このことを裏付けているかもしれません。日本で行われた研究で、100歳以上の百寿者160人(平均年齢107歳)と、85〜89歳の高齢者と、21〜55歳の若齢者の腸内環境を比較したところ、百寿者の腸にはそれよりも若い人々にはない特殊な腸内細菌があり、感染症を抑制する副産物を作っていることが明らかになったのです。
精神科医のダニエル・エイメン博士は、
腸の健康と免疫力と脳の健康を結びつけて考える人は少ないですが、これらは相互に関連しています
と言います。
エイメン博士によると、迷走神経を介したいわゆる「脳腸相関」は、良くも悪くも私たちの腸内細菌叢が気分に直接影響を及ぼすことを意味しています。
腸内細菌叢が不健康になると、健康なときに比べて悲しくなったり不安になったりするだけでなく、新型コロナウイルス感染症などの病気に対抗しにくくなるのです
とエイメン博士。
腸内環境整える方法は、大きく分けて3つあります。
なお早稲田大学の服部正平教授らの研究によれば、日本人は炭水化物や海藻類を分解する腸内細菌が欧米人よりも多いそうです。伝統的な食生活をしている日本人が肥満になりにくいことや平均寿命が長いことは、こうした日本人の腸内環境と関係があると考えれています。
コロナ禍の今こそ免疫力を高める絶好の機会だと専門家は言います。さあ、腸内環境を整えましょう。