【フードバンク】「助けて」と言える母の強さ~食料品以上のもの
堀内さん(仮名)は、中部地方に住むシングルマザーです。彼女にとって、難病を患う父親や認知症が始まった母親、小学生2人の子どもを養うことは困難な状況でした。看護が必要な父親のために仕事に就けず、在宅療養が2年目を終えようとしていた12月には、心の支えだった祖母が他界し、経済的にも精神的にも限界を迎えていました。
看護と子育てをしながらようやく葬儀を終えた時には、クリスマスはもう目前。飾りのとれかけた小さなクリスマスツリーがあるだけで、ケーキやプレゼントを用意することができず、申し訳ない気持ちがこみあげてきました。
クリスマス・ギビングで助けを求める
そんな時、OBJが始めたクリスマス・ギビング・キャンペーンのことを知り、堀内さんはクリスマスの希望を手にすることができました。悩んだ末に申し込んでくれたとのことです。多くの支援者の思いやりによって、私たちはすぐさま必要な物品を揃え、スタッフの気持ちも添えて発送することができました。
「本当にありがとうございます!!!!!
嬉しくて嬉しくて心臓がドキドキしました。
子ども達は”サンタさんがきた!!”と目をキラキラさせ、跳ねて喜んでいました。
私はもう、その光景を見ながら、息ができませんでした。
本当に本当に何よりものプレゼントです。
ありがとうございました!」
「負けずに!信じて、光の方へと、少しずつでも、進んでいきたいと思います。
支援いただいた皆さまにも、心からお礼をお伝えください。」
と、この10倍もあるほどの長いメールが届き、彼女はそのメールで、OBJの支援がまるで暗闇に灯された光のように感じたと語りました。
「助けて」と言える母の強さ
堀内さんは地方で生まれ育ち、人に頼ることは恥ずかしさを感じるようなところもありましたが、子ども達のために、せめてクリスマスは・・・という切実な思いから、「助けてほしい」と連絡をしてこられたのだそうです。
聖書には、プライドを捨てて娘のために神に祈り助けを求めた母親について書かれた一節があります。その母親は困難な状況に置かれながらも、自分自身を謙虚にさせることによって娘を救うことができました。時には、私たちは自分の限界を認め、助けを求める勇気を持つことが必要です。勇気と愛情に満ちあふれた母の強さは、食料品以上の恵みを子どもや家族にもたらしています。
前を向いて踏ん張ることができる
あれから1年、父親の病状は悪化の一途を辿り、地域柄ヘルパーさんも中々見つからないまま厳しい生活は続いており、現在はOBJフードバンクを利用しています。
「本当にいつも助かっています。生活は少し楽になり、食料品はもちろん、精神的にも救われています。子ども達に十分に向き合ってあげられず、胸が苦しくなったりすることが多いですが、気にかけていただいているおかげで、前を向いて踏ん張れています。本当にいつもありがとうございます。
ずっと先かもしれませんが、私もいつか誰かの役に立てるよう頑張りたいと思います。」
OBJフードバンクにご協力ください
生活に困っている人々や災害時に最も弱い立場となる人々のため食料品や生活用品を募集しています。
米、パウチご飯、食用油、調味料、海苔、カレールー(甘口、中辛)、レトルト食品、缶詰、瓶詰、お菓子、飲料水など
生理用品、石鹸、歯磨き粉、シャンプーリンスなどの衛生用品
日焼け止め、虫よけ、絆創膏など
洗剤、石鹸、ラップなどの生活用品
ノート、鉛筆、消しゴムなどの文房具、習字道具などの学用品
介護用おむつなどの介護用品
靴下や衣料品(大人、子ども)
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