【熱海伊豆山】ひとりにしないコミュニティ支援ー高齢化率50%超の被災地で 2024.09.20こころの支援, 令和3年7月豪雨(熱海土砂災害), 日本での活動 災害が起きる度に、日本の高齢化が加速していることを身近に感じます。3年前に土石流災害が起きた静岡県熱海市では高齢化率が50%を超えました。 毎月訪問しているKさんは、もうすぐ90歳になるご主人と暮らしています。ご主人が認知症だと気づいたのは、3年前の土石流災害で避難所に避難した時。避難所でパニック状態になったご主人の様子をみて、これはおかしいと気づいたとのことです。 最近も台風の接近に伴い避難指示がでましたが、避難所に行くにも急な坂道を通っていかなければならず、ご主人がまたパニックになっては大変だと思い、じっと家の中で嵐が過ぎ去るのを耐えておられました。「台風の影響で停電になったら冷蔵庫も使えない」と不安に思っていたところに、OBJスタッフが食料品をもって訪問。お湯をそそいですぐに食べれるフリーズドライ食品や、しじみスープを大変喜んでくださり、残暑にぴったりのアイスコーヒーもうれしいと笑顔を見せてくれました。 2月の能登支援に入って以来の訪問となる、ご高齢のIさん宅を訪ねると、「忙しいなか来てくれてありがとう」パッと明るい表情になり、最近起きた出来事をたくさん話してくださいました。加齢に伴い足腰の衰えなどが原因で外出せず、一日中家で過ごす「閉じこもり」の高齢者も少なくない中、人とつながり社会とつながり続ける重要性が増していることを肌身で感じます。 私たちは社会的孤立を防ぎ、高齢者もつながりを感じながら安心して地域で暮らしていけるコミュニティ支援を続けています。神田川キリスト教会の二宮牧師が講師を務める、OBJ主催の背骨コンディショニングにもその一つ。適度に体を動かすことで筋力低下を防ぎ、また地域住民同士の交流の場をつくることで、「あの人と話をするためにでかけたい」と外出を促すきっかけにもなっています。 背骨コンディショニングに参加される方、OBJスタッフの訪問を受けた方は、皆さん活き活きとした表情を見せてくださり、改めて「人と人との触れ合い」の温かさや力を実感します。私たちは、災害後も被災地で生活を続ける人の暮らしを支え希望を届けるため、「自分はひとりではない」「話せる仲間がいる」ことの喜びと安心感を、コミュニティ支援で届け続けます。 皆様から日ごろいただいている温かいご寄付とご支援によって、私たちの活動が支えられていることを心から感謝いたします。食料品の寄贈(缶詰やレトルトなど日持ちするもの)も随時受け付けておりますので、続けて皆さまからのご支援をお待ちしております。 いつも私たちの活動を応援してくださり、食料品を寄贈してくださったM様、ドライフーズを提供してくださったアマノフーズ様に心より感謝申し上げます。 OBJ支援活動へのご寄付はこちら 支援物資寄贈はこちら (Amazonみんなで応援プログラム) Tweet シェア こころの支援, 令和3年7月豪雨(熱海土砂災害), 日本での活動オペレーションブレッシングジャパン, 復興支援, 伊豆山, 伊豆山地区, 熱海, こころの支援