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【こころの解放】心の問題、ここ20年で倍増 回復の道を歩むために

近年、日本で「心の不調」を抱える人々が急増しています。厚生労働省が発表した2024年版の厚生労働白書では、「心の健康」が大きな社会問題として取り上げられ、子どもの自殺者数の高止まりや、精神障害による労災認定数の増加が指摘されました。
同時に、心の問題を抱える当事者が、その悩みを周囲に相談しづらい深刻な現状も浮き彫りになっています。

白書によると、精神疾患の外来患者数は2002年の約224万人から、2020年には586万人にまで急増。特に若年層において心の問題が深刻化しており、2023年には小中高生の自殺者が過去最多の513人に達しました。この事実は、心の問題がもはや特定の年代に限らず、私たちの日常生活の中で誰もが直面しうる問題であることを示しています。

社会のプレッシャーや個人の悩みが複雑化しているなか、いざ「心の問題」を抱えたとき、私たちはどのように向き合うべきなのでしょうか。

心の問題を抱えても、相談しにくい現実

体調不良や怪我であれば、多くの人はすぐに相談したり、医療機関を受診します。しかし、心の不調となると、周囲の理解を得られないのではないかと恐れたり、「弱さ」をさらけ出すことに対して抵抗を感じることが少なくありません。
実際、厚生労働白書では、「心の不調を周囲に相談するかどうか」という質問に対し、体調不良を「自覚したら家族に相談する」と答えた人は41.5%、学校や職場に相談すると答えた人は12.6%に対し、心の不調の場合はそれぞれ30.5%、8.0%と低い数字に留まりました。
これは、心の問題に対してまだまだ多くの人が話しづらさを感じていることを示しています。

私たちが生きる社会では、困った時に他人に頼ることに対して、積極的な価値が見いだされていないのが現実です。その代わり、「忍耐強く」「自分一人で頑張り抜く」という姿勢が重視しされ、評価されがちです。
しかし心の不調を抱えた時、SOSを発すること、誰かに助けてと声を上げることは、決して「弱さ」ではありません。
むしろ、自分自身の心の状態と向き合い、適切に対処することこそが重要であり、その問題の取り扱いによって回復の道を早めることもできます。

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年々深刻化する精神衛生の現実を受け、私たちオペレーション・ブレッシング・ジャパン(OBJ)では、毎年「こころの解放セミナー」を開催しています。このセミナーは、心の問題に悩む方々やその家族・友人、また教会関係者が集い、心の健康に関する知識と理解を深め、回復への道を共に歩むための場です。

今回もカナダの精神衛生医師であり、著書『こころの解放』で知られるグラント・マレン氏を講師に迎え、心の問題に向き合うための実践的なアプローチをご紹介します。医療と聖書の視点を融合させた方法で、うつ病や不安障害、恐れ、罪悪感など、さまざまな心の問題に対する癒しのプロセスを身に着け、自分の心の様々な傷やトラウマがどのように癒されていくかを学んでいきます。
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ぜひこころの解放セミナーに参加し、あなただけの喜びにあふれる人生に向かっていっしょに踏み出しましょう。ご参加を心よりお待ちしています。

引用 出典
¹ 厚生労働省. “令和6年版厚生労働白書-こころの健康と向き合い、健やかに暮らすことのできる社会に”. https://www.mhlw.go.jp/stf/wp/hakusyo/kousei/23/index.html

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