2026年【5月活動報告】つながりが育む地域の回復力
5月、OBJは全国で82件の支援活動を実施し、延べ1,340名の方々と関わる機会が与えられました。そのうち451名は新たにつながった方々です。

東日本大震災や能登半島地震、その後の生活困窮支援や孤立防止活動を通して見えてきたのは、「つながりの有無」が人々の暮らしや回復に大きな影響を与えるという現実でした。
困ったときに相談できる人がいるか。
助けを求められる関係があるか。
地域の中に顔の見えるつながりがあるか。
その違いは、災害時の自助・共助だけでなく、その後の生活再建や孤立の防止にも大きく関わっています。だからこそOBJは、食料支援や居場所づくり、カウンセリング、防災支援など、人と人とのつながりを育むことを大切にしてきました。
5月の活動サマリー
•活動件数:82件
•関わった人数:1,340名
•新たにつながった方:451名
•提供した食料:239.7kg
•心理セミナー参加者:292名
若者との出会いが次の支援へ
5月は、若い世代への支援が広がりを見せた一か月でもありました。
南相馬では中高生の居場所支援が継続して行われ、新たな参加者との出会いも生まれています。また、25歳以下の若者を対象とした奥田健次氏によるセミナーには延べ292名が参加しました。
さらに若者向けカウンセリングも始まり、悩みや生きづらさを抱える若者たちが安心して相談できる環境が整えられつつあります。
食料支援から生まれる地域とのつながり
5月には239.7kgの食料を必要とする方々へ届けることができました。

これらは単なる物資提供ではなく、信頼関係を築き、支援ネットワークを育ててきた歩みの延長線上にある働きです。
食料をきっかけとして人と出会い、困りごとを抱える方とつながり、必要な支援へと橋渡ししていく。その積み重ねが、新たな地域支援の形を生み出しています。
地域が支え手となる歩み
焼津で続けられている子育て支援では、地域教会が主体的に活動を担う場面が増えてきました。
また、防災支援(BCP)の取り組みも各地で進められています。
OBJが目指しているのは、支援が必要な時だけの助けの取り組みではありません。平時から互いを気にかけ、支え合える関係が地域の中に育まれていくことです。

今月のストーリー~新たな人生を踏み出した川辺さん
数字だけでは表しきれない働きもあります。
路上生活を余儀なくされて人たちや孤立の中にある方への伴走支援では、一人ひとりと長い時間をかけて信頼関係を築きながら歩んでいます。
今月は、人生で何度も苦難に直面し、信じられる人もものもなくなった一人の方が、支援を通して再びのつながりを取り戻し、新たな一歩を踏み出しました。
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蒔かれた種が芽吹くとき
食糧の提供、炊き出し、若者支援の広がり、地域教会が主体となり始めた子育て支援、防災ネットワークの形成──。
これらはそれぞれ別々の活動ではなく、「地域の中に支え合いの関係が育つ」という一つの成果の表れです。
私たちはこれまで、災害や孤立、生活困窮の現場で、多くの方々の声に耳を傾けてきました。その中で見えてきたのは、人と人とのつながりこそが、地域の回復力を支える大切な土台であるということです。
5月は、これまで各地で蒔いてきた種が少しずつ芽吹き始めていることを感じる一か月となりました。
皆さまのご支援によって、この働きを続けることができています。心より感謝申し上げます。