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【福島復興支援】南相馬市で続ける学童保育 親子が安心できる居場所へ


2018年から南相馬市に拠点を構えスタートした学童保育「ブレッシングクラブ」。
わたしたちは、「こどもたちが『自分は愛されている』と実感をもち、自分と将来に希望をもつ」ことをビジョンに掲げ活動しています。
学童保育の前身は、2014年から開始した子どもたちの心のケアを目的としたアートプログラム。当時は市内の小学校近くにある生涯学習センターを週一回めぐり、工作や絵画を通じた心の対話を行ってきました。

「特に震災から数年間は、津波に対する恐怖や地震をフラッシュバックして気持ちが不安定になる児童が多かったです。そんな子ども達が自分のうちに秘めている気持ちを、自由に表現し打ち明けられる場になればと活動を行っていました。」
学童保育担当でプログラムの企画・運営を担当している戸村は、震災から10年経った子どもたちの変化を次のように感じています。
「いま通っている子どもたちの多くは、ほとんどが震災後生まれで被災した記憶がありません。逆にダイレクトに被災を経験したのが、保護者の方々です。
現在は、子どもの心をケアするという側面だけでなく、生活の再建へ向けて様々な困難を通ってこられた保護者とのかかわりを大切に、両者にとってここが『安心して思いを打ち明けられる場所』になれるよう毎日活動しています。」

お迎えの時間は、保護者との関係づくりで特に重きを置いている時間です。
「お母さん方は、子育て、家事、そして仕事にと実に様々な役割を担っています。
コロナの影響で仕事が減ったり、子どもを連れて遊ぶ居場所がなく大変困っているという声も時には聞こえてきました。
そうした時に、私たちが『どんなときも味方ですよ』というメッセージを発信し続けること、時には一対一でじっくりお話を伺うことが、お母さんたちの安心につながっていることを実感しています。」

思いきり身体を動かして白熱したミニ運動大会!


地域の陶芸家を招いての陶芸教室

ただいま学童保育は、夏休み特別お預かりの真っ最中です。子ども達が新しい体験を重ねて心豊かに成長し、保護者が喜びを持って子育てができる。学校や家庭でなかなか話せないことも、ここでは安心して話ができる。
そんな場所としてこの学童保育が地域の親子を励まし支え続けられればと願っています。

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