【福島に寄り添い続ける】OBJプロジェクトマネージャーより
「子どもの心のケア活動」として、週に1回南相馬市で開催されている「あとりえほーぷ」。
この活動では、工作や絵画によるアートセラピーを主軸として、子どもたちひとり一人の個性を引き出し、それを伸ばすことを大切にしています。
今回は、福島支援のプロジェクトマネージャーを務める新實から、改めてこの「あとりえほーぷ」の働きを紹介させていただきます。
●被災地福島への想い
私は、先の見えない不安を抱える福島を訪れる度に、心を痛めています。
除染問題やコミュニティの希薄化など、被災地には未だ多くの課題が残されています。
(写真上:市内の仮設住宅 写真下:市内の除染土仮置き場)
横浜に住む私を含め、県外に住む人々ができることは、福島に関心を持ち続け、被災地に寄り添う存在となることだと思います。
今は痛みの中にある福島ですが、必ず共に喜ぶ日が来ると私は信じています。
この福島の中から希望を見いだして行くことこそが、私の原動力となっています。
●あとりえほーぷで学んでほしいこと
まず、このあとりえほーぷに「失敗」という言葉はありません。
自分の思い描くままを自由に表現し、個性を大いに発揮することを大切にしています。
また、いかに立派な作品を作れるかが重要だということでもありません。
何かが出来る、出来ないなどで自分や友達を判断するのではなく、「あなた自身の存在が希望であり可能性だ」ということを知ってもらうことを目的としています。
子どもたちを迎えるスタッフ全員は、あとりえほーぷに来てくれる子どもたちのことを、本当に大切で愛されるべき存在だと思っています。
子どもたちとの信頼関係を基盤にしながら、「自分が何者にも代えられぬ尊い存在だ」ということを、体験的に知ってもらうことに重点を置いています。
震災から丸6年。
復興の道筋はこれからも長く続いていきます。
福島の未来を作る子どもたちが、愛と思いやりのうちにたくましく成長し、
逆境にも負けない心を持てるよう、オペレーション・ブレッシング・ジャパンは活動を続けて参ります。
皆さんのご支援で、福島の子どもたちを応援してください。
新實千枝(神奈川県横浜市在住)
OBJ福島支援のプロジェクトマネージャーとして活躍。
子どもの心のケア支援「あとりえほーぷ」、そして南相馬市ゴスペル教室「Rise Up」のプロジェクトを担当。
特技は歌うこと、趣味は舞台鑑賞。
■東日本大震災 支援の窓口