【福島復興支援】世代、国籍を超えて集うクリスマスイベント開催

2022.12.19

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クリスマスが今週末まで迫ってきました！
ここ南相馬復興コミュニティスペースブレッシングルームでも、毎年テーマを決めて多種多様なイベントを開催しています。今年のテーマは「平和のクリスマス」。
平和とは、「相手を思いやること、互いをよく知ること」から始まります。世代や国籍を超えて住民同士が交流を深め、地域の温かさを感じながらクリスマスの期間を過ごせるよう、約1か月間さまざまなプログラムを開催してきました。その一部を今回ご紹介いたします。

ブレッシングクラブ・こどもクリスマス会

ブレッシングルームでは、子育て支援として市内4つの学校から毎日20名前後の学童をお預かりしています。12月16日㈮はスペシャルバージョンとして、仙台からYWAM(ワイワム)宣教チーム6名をお招きし、クッキングとゲームを楽しむクリスマス会を開催しました。
ワイワムチームは、文化・世代・伝統を超えて活動している宣教団体で、Youth With A Mission（ユース・ウィズ・ア・ミッション）の頭文字「YWAM」をとり、世界各国で「ワイワム」の通称で親しまれています。
今回の訪問は、地震・津波・原発事故の複合災害を経験した南相馬市の子どもたちに、「クリスマスの本当の意味を知って、共に喜びを分かち合いたい」という、チームの皆さんの熱い想いによって実現しました。
普段出会うことのない海外の人達が教えてくれるゲームやカラフルなお菓子に、子どもたちも興味深々。「ぼくの英語通じるかな…」と緊張しながらも自分から英語であいさつしにいったチャレンジャーな子も！

英語、日本語でコミュニケーションを取りながらアイシングクッキーに挑戦！

カラフルな作品を続々と仕上げていく子どもたち！

サプライズで最後はサンタが登場！プレゼントも受け取って子どもたちもさらに笑顔に

震災以降少子高齢化に拍車がかかり、地域で子どもを見守る大人が減り地域交流の場が減っている昨今。福島の子どもたちが世界に目を向けつつ心豊かに成長していけるまちを目指し、仙台YWAMスタッフをはじめ、国際色豊かな宣教チームとの交流の場を増やしていきたいと思います！

アロマキャンドル手づくり体験

ブレッシングルームでは、地域で活躍する様々な職業の方と協同したイベントを開催しています。
南相馬を中心に活動しているアロマセラピストの水谷祐子（みずたに・ゆうこ）さんによる、「アロマキャンドル手づくり体験」もそのひとつです。
現在毎週金曜日に、「癒しのカフェタイム」として当施設のカフェで出張型のハンドマッサージをしてくださる水谷さん。
今回は多様な年代の人が集えるようにと、17日㈯にソイワックスと天然精油で作る、ナチュラルなアロマキャンドルづくりのワークショップを開催しました。
表面にドライフラワーをあしらい、見た目も華やかに仕上げながら、好きな香りの精油を選びます。
参加者の方々は「すっごいリラックスする香り！」「心がほぐれていく感じがする」とアロマの魅力を充分に満喫しながら、自分だけのアロマキャンドルをつくりました。

水谷さん(写真左から2番目)が厳選したアロマとドライフラワーの香りを楽しむ皆さん

ロウソクを流し込む前にデザインを決めていきます

キャンドルが固まる間は黒川牧師によるバイブルトークタイム。聖書に登場する精油、クリスマスの主人公でもあるキリストの降誕のお話をしていただきました

多文化について学ぶクリスマス国際交流会

英語に興味のある学生や市内の子どもたち、外国籍の方をお招きして開催した「クリスマス国際交流会」。フィリピン、アメリカ、イギリスなど様々な国出身の方が集い、チームワークを競うゲームやクイズで盛り上がりました。
お話を聴くと、コロナの感染拡大以降母国へ思うように帰れず、ひとりでクリスマスシーズンを迎えてきたという方もおられました。
この会の目的は、同じまちで暮らす住民同士、国籍を超えてつながりの輪を広げていくことです。
プログラムのなかでは、フィリピン出身のゲストが母国のクリスマスの祝い方についてお話ししていただく場面もあり、子どもたちが世界へと視野を広げながら互いに交流を深める貴重なひとときとなりました。