災害対応型炊き出しイベントを開催～OBJフードトラック初出動！

10月21日、仙台・勾当台公園で、災害時を想定した「災害対応型 炊き出し」イベントを開催しました。
今回の炊き出しでは、ライフラインが途絶えた状況を想定し、フードトラックのプロパンガスとカセットコンロを使って調理を実施。
炊き出し用アルファ米はお湯を注ぐだけで完成し、1箱で50人分のご飯をつくることができます。

フードトラックでは仙台風芋煮を調理。具だくさんで温かい汁物は多くの方に喜ばれ、冷たい風の中で笑顔が広がりました。
ボランティアの方々にとっても、災害時を想定した貴重な実践の場となり、
「いざという時にできるよう、1回だけでなく何度も練習を重ねたい」との声が聞かれました。

防災を学ぶ ― 現場での実践と講話

ステージ前では防災レクチャーも行われ、
仙台市危機管理局の方からは「避難所について」、消防局の方からは「手当の仕方について」というテーマで、ハザードマップを用いた避難の説明や、止血・異物除去の方法を学びました。
それぞれ15分ほどの講話で、参加者は真剣に耳を傾けていました。

「被災経験のある方はいますか？」という問いかけに、多くの方が手を挙げていたのが印象的でした。
仙台という土地だからこそ、防災意識の高さと共に、震災の記憶を次世代へつなぐ大切さを改めて感じました。

新フードトラック、初出動！

今回のイベントでは、完成したばかりのOBJフードトラックが初出動しました。
平時には地域の“つながり支援”を担う新たな拠点として、
そして災害時には移動式の炊き出し・物資支援拠点として活用していきます。

「災害への備えは“人と人とのつながり”から始まります。
このフードトラックを通して、支援の現場が人々の出会いと学びの場になることを願っています。」
－OBJスタッフ

NHK「てれまさ」で紹介されました

今回の取り組みは、地域での新しい防災の形として注目され、NHK仙台放送局「てれまさ」で当日の様子が紹介されました。
取材では、OBJスタッフが「ひとりひとりがSOSの声を発しやすい環境をつくっていきたい」と語り、実際に炊き出しを体験された参加者の声も放送されました。

つながりから始まる防災

私たちは、東日本大震災以降、被災各地で支援の手が届きにくい人たちの存在を見てきました。
日ごろから生活に困難を抱える方や、生きづらさを感じている方は、災害時に声を上げづらい現状があります。

だからこそ、平時からつながりをつくることが大切です。
どこに支援を必要とする人がいるかを知り、声をかけ合える関係を築くことで、いざという時に支え合える地域になる－

この炊き出しは、生活困窮者や路上生活者の方々に食事を届けるだけでなく、
顔の見える関係づくり、声を掛け合えるつながりづくりをも目的に行っています。

今後も、今回のような「災害対応型炊き出し」を継続して開催していく予定です。
一人でも多くの人が、災害時に適切な支援につながり、
その後の心の傷や心理的影響が最小限にとどまるよう取り組みを続けていきます。

支援のお願い

皆さまの温かいご支援のおかげで、炊き出しではお弁当のほか、栄養補給に役立つ野菜ジュースやスポーツドリンク、麦茶などの飲料類、さらに食料品や生活用品もお渡ししています。
これから寒さが厳しくなる季節には、カイロや冬物衣類などのご寄付も大変喜ばれます。

ご寄付のほか、企業様からの協賛や、Amazon「みんなで応援」プログラムを通じた物資のご支援も受け付けています。
生活に困難を抱える方が、もう一度前を向いて歩めるように——。
皆さまの温かいご協力をお願いいたします。

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