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移動絵画教室 あとりえほーぷ 南相馬市

2014年3月8日(土)福島県南相馬市労働福祉会館で、移動絵画教室「あとりえほーぷ」を実施しました。

はじめに、持参したキーボードの演奏に合わせて振付けを交え「ドレミの歌」を歌いました。緊張していた子どもたちも次第に笑顔になります。リラックスすることで、発想が豊かになって意外なアイデアが浮かぶそうです。

「スピードアップに挑戦してみよう!」「あれ、間違えた?」

「スピードアップに挑戦してみよう!」「あれ、間違えた?」

今回は「色いろの世界」がテーマです。パレットの上で絵の具を混ぜ合わせて自分だけの色を作ったり、色の薄め方で絵に濃淡をつけます。
歯ブラシを使って色を塗ってみました。

歯ブラシを使って色を塗ってみました。

南相馬市は現在も一部「帰還困難区域」「居住制限区域」「避難指示解除準備区域」が混在しています。

今回参加してくれた絵を描くことが大好きなYちゃんは、南相馬市内で働くお母さんと離れて福島市内で避難生活を送っていたそうです。震災から7ケ月後に南相馬市に戻ってきても園児・児童数は震災前の約半数まで減少していました。そして、震災から3年が経過しても6割程度です。

「週末ぐらいはお子さんを線量が少しでも低いところで過ごさせたくて、毎週仙台までお出かけしているご家族が多いんですよ。土日にお友達と遊ぶことが少なくなったので土曜日は習い事に通っているんです。今日は習い事を休んでこちらに参加しました。」と、お母さんからお聞きしました。

Yちゃんは「幼稚園のジャングルジムの一番上で遊んでいるときに地震がきた」と教えてくれました。おばあちゃんが慌ててジャングルジムから降ろしてくれたことも詳しく覚えています。そして震災による様々な出来事は今も小さな心に傷を残しています。?私たちの活動がこの見えない傷を癒すひと時になることを願いながら子どもの声に耳を傾けていこうと思います。

 

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