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【福島:心のケア】地域のつながりをもう一度

2016年2月5日
この日、あとりえほーぷで訪れたのは福島県南相馬市にある太田児童クラブです。

【福島:心のケア】地域のつながりをもう一度

南相馬市太田地区は、原発事故直後ほぼ全住民が避難を余儀なくされました。
一部地域が原発から20km圏内に入ってしまっているため、放射能への懸念や安定した仕事を求める若い世代が他県へと移住し、過疎化が急速に進んでいる地域でもあります。

今回あとりえほーぷでは「飛び出すメッセージカード作り」を今月と来月の2回に分けて行います。
初回となる今日は、子どもたちにカードを贈る相手と、カードの大まかなデザインを考えてもらいました。お父さんやお母さん、いつも遊んでくれるお兄ちゃんやお友達と、贈る相手は子ども達によって様々です。大好きな人にどんな言葉を贈ろうか、子ども達はカード用の紙とにらめっこしながら真剣に考えていました。

【福島:心のケア】地域のつながりをもう一度

【福島:心のケア】地域のつながりをもう一度

【福島:心のケア】地域のつながりをもう一度

「お友だちに書いてあげるの!喜んでくれるかな」
絵が得意だという女の子は、オリジナルのイラストを添えてカードを作ることに決めました。
カードの飾りつけは、次回のあとりえほーぷで行います。

イベント後、指導員の方が太田地区の現状を教えてくださいました。
指導員の方の話では、原発事故以来児童が友達と離れ離れになってしまったり、地域と学校との交流が希薄になったりと、地域全体に孤立感が漂っているそうです。

児童の中には、震災後言動や態度が後ろ向きになったり、あまり笑顔を見せなくなった子もいたそうです。しかし現在は、その子どもたちがあとりえほーぷの工作を楽しみにし、以前よりも笑顔をたくさん見せてくれるようになったと教えてくれました。

「オペレーション・ブレッシングのスタッフの皆さんが、子ども達の作品を褒めたり、一緒になって遊んでくれることが、子どもたちにとって大きな励ましになっています。」
とも語ってくれました。

【福島:心のケア】地域のつながりをもう一度

【福島:心のケア】地域のつながりをもう一度

子どもたちが活動を通して人との繋がりを深め、工作を通して自信を獲得していくことが、子どもたちの成長の後押しに繋がっていきます。
東日本大震災による県内の避難者数は、現在9万9750人に上り(自主避難を含む)、福島県の深刻な人口流出の一因となっています。県外からの転入により、一時的に人口が増加するケースも見られますが、震災により減少した人口の回復までには至っていません。

震災後地域との交流が少なくなる中、オペレーション・ブレッシングはこれからも福島と寄り添い、子どもたちの成長をわずかながら支えていきたいと思います。
福島の子どもたちの未来のために、皆様のご支援を宜しくお願い致します。

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