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【福島 心のケア】子どもたちの笑顔が咲く場所

2017年4月14日
南相馬市 大甕生涯学習センター

いよいよ春もたけなわとなり、南相馬市の桜も満開を迎えました。
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大甕生涯学習センターで開かれるあとりえほーぷに、毎月必ず遊びに来てくれるあやねちゃん。
4月から小学6年生になり、勉強に部活にと忙しい毎日を送っています。

あとりえほーぷでは、テーマに沿って工作をしながら、スタッフと学校の出来事を話したり、最近はまっている趣味などを話したりするのが習慣となっています。
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「外に出て大人の人たちと遊ぶ機会なんて、前は全然なかった。」
あとりえほーぷがここ太田生涯学習センターで開かれる前のことを振り返り、あやねちゃんが次のように話してくれました。

「学校以外の場所で何かを習ったり、新しいことを体験できるのが、すごく嬉しかった。
初めて来た時は『どんなことするんだろう』って緊張したけど、今はみんなと仲良しになれたから。」

工作中、あやねちゃんはスタッフに宛てて書いてきたというお手紙を渡してくれました。
その中には、「いつもあとりえほーぷをやってくれてありがとう。そして、相談に乗ってくれてありがとう」という文字が…。
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原発事故による避難で人口が激減した南相馬市ですが、現在は震災前の8割近くに上る56,400人まで回復しました。
避難区域の解除も進み、仮設校舎ではなく地元の校舎で授業を再開する地域も増えて来ています。

しかし、南相馬市で暮らす人々の生活から、原発の問題が消え去ることはありません。
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大甕生涯学習センターがある小高い丘から見下ろせば、除染作業の際に出た汚染土が大量に積まれている光景が目に入ります。
そして市内の至る所に、放射能に関する食の問題や、健康問題に関するパンフレットが置かれています。

原発事故によって人々との繋がりが失われてしまった地域では、子どもを見守る大人たちの目が不足し、子どもをみんなで育てていくという地域力が低下しているように感じます。
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だからこそあとりえほーぷでは、子どもたちがいつでも安心して遊びに来れるような、「ホッ」とする場所でありたいと願っています。
そしてあやねちゃんも、このあとりえほーぷに「自分の居場所」を見つけた一人です。

オペレーション・ブレッシング・ジャパンは、未来の担い手となる子どもたちの健やかな成長を、今後も長期的な視点から支援していきたいと願っています。
復興支援開始から7年めの今。
みなさまのご支援で、福島の未来を支えてください。
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■福島心のケア 支援の窓口
支援</p> <p>のお願い

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