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【福島 心のケア】子どもたちの心にいつも目を向けて

2017年5月25日
福島県南相馬市 高平生涯学習センター
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私たちの身の回りにある自然のものは、時として驚くほど美しいアートに変化します。
今回高平の子どもたちが挑戦した「フロッタージュ」という技法は、葉の葉脈の模様をクレヨンで擦りだすという、自然の美しさを活かしたアートです。

普段じっくり観察することのない葉を一枚一枚手に取りながら、初めて挑戦する技法に興味津々の子どもたち。
「わっ!細かい模様がいっぱい出て来た!」
「葉っぱの種類によって全然違うんだね」
隣の友達と声をかけ合いながら、次々と美しい模様を浮かび上がらせていきます。
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画面いっぱいに葉脈を擦りだした後は、画用紙を切り抜いて模様を上手く活かした作品を完成させました。
今日のあとりえほーぷで、想像力と個性を思う存分発揮した子どもたち。
完成した作品を手に持つ姿は、みんな自信に満ちていました。
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この「あとりえほーぷ」の活動は、子どもたちのストレスケアだけでなく、一人一人の個性や創造性、そして豊かな心の成長を目的としています。
「被災地という環境に負けることなく、自分自身を大切にしながら、強くたくましく成長してほしい」と、スタッフ一同そう願いながら活動を続けています。
【福島:心のケア】線で彩るクリスマス ワイヤークラフトに挑戦!
[写真上:除染土が所狭しと積み上げられた仮置き場]
原発事故で各地に避難した子どもが、いじめを受けていたことが次々と明らかになったことは記憶に新しいところですが、その背景には放射能への知識の少なさや偏見があります。
そしてもう一つの大きな要因は、原発事故で被災した子どもたちの心を「見守る」という視点が欠けていたことです。
【福島:心のケア】線で彩るクリスマス ワイヤークラフトに挑戦!
[写真上:公園全体が桜で埋め尽くされる、花見で人気の夜の森公園。震災後は親子連れの姿をあまり見かけなくなりました。]

「見守りの視点」は、県外に避難している子どもだけに留まらず、県内で生活している子ども達にも向けていく必要があります。
いじめられていたり、悩みを抱えたりしていないか、心に重荷を抱えたまま生活していないか、私たちは常に子どもたちの心の様子に関心を持ち、注意を向けていくことが大事です。
そうした視点を、支援者や学校、保護者など周囲の大人が持ち続けることが、原発で被災した子どもたちを本当に守れる社会に繋がっていくと考えられます。

原発事故は今も続いている問題です。
福島のこれからを担う子どもたちを支えていくため、オペレーション・ブレッシング・ジャパンは今後も福島の「今」を発信しながら活動を続けてまいります。

■福島心のケア 支援の窓口
支援</p> <p>のお願い

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