【九州北部豪雨災害】終わらない土砂との戦い
先月21日に、激甚災害に指定された九州北部豪雨災害。
オペレーション・ブレッシング・ジャパンはただちにスタッフ2名を福岡県の被災地に派遣し、現在も地元のボランティアと協力しながら支援活動を展開しています。
堆く積まれた土砂や瓦礫を撤去するのは、途方も無く根気のいる作業です。
地震と違い、個人で応急対応をすることが求められる水害では、泥や瓦礫との戦いが何ヶ月も続きます。
先日オペレーション・ブレッシング・ジャパンは、朝倉市の筑後川沿いにある災害ゴミの撤去作業を行いました。
被災した家屋から出されたゴミや流木などが、川沿いに積み上げられています。
支援チームは、住人の方々と協力しながら、この災害ゴミを分別廃棄する支援をおこなっています。
私たちが支援に入っている地区の地区長も手伝いにきてくれました。
自らも家屋が被災しながらも、懸命に地域のために働いています。
その地区長が、突然ゴミの山の上に立って
「いくら捨ててもキリがない。もうダメだ」と声をあげました。
その声は、いつも黙々と作業する、地区長の言葉とは思えないほど悲痛なものでした。
ワークリーダーとして支援している私は思わず、「大丈夫!絶対に底は見えてくる!」と声をかけました。
その声に呼応して、支援チームのみんなや住人のみんなから「大丈夫、大丈夫。少しずつでも進んでるよ!」
と声があがりました。
あまりの土砂の多さ、災害ゴミの多さに、心が折れそうになります。
私たち支援チームの役目のひとつは、地域の方々の働きの中に加わり、お一人お一人を励ましていくことです。
ニュースではなかなか報道されませんが、被災地では現在も先の見えない不安を抱えている人が数多く存在しています。
皆様の支援で、ぜひその方々の背中を押してください。