1. HOME
  2. Activity Reports
  3. オンライン報告会「トルコ地震支援・国内防災活動の取り組みについて」を開催しました!

オンライン報告会「トルコ地震支援・国内防災活動の取り組みについて」を開催しました!

日頃より温かなご支援をありがとうございます。2023年5月24日(水)20時~21時、寄付者の皆様へむけたオンライン活動報告会~トルコ地震支援・災害多発期に備えた国内防災活動について~を開催致しました。

トルコ地震発生から3か月以上が経過してもなお、被災者の方々の心のケア含めた支援ニーズは依然として膨大であり、オペレーション・ブレッシングは疲弊する被災者を訪問しながら物資提供や医療支援を続けています。多くの皆様の温かいご支援により様々な支援を実施できることに心から感謝し、発災からこれまでの活動をご報告させていただきました。
また、日本でも昨今中規模の地震が多発していることから、私たちが平時から取り組んでいる防災活動の取り組みについてもご紹介。当日お越しいただくことができなかった方へ、今回の活動報告会の様子をお届け致します。

トルコ地震支援

オンライン報告会 トルコ・防災
はじめにオペレーション・ブレッシング・ジャパン代表ドナルド・トムソンから、発災から約4か月間の支援活動の様子を動画を交えながらお伝えしました。
オペレーション・ブレッシングは地震発生直後から国際救援チームを派遣し、当時極寒の寒さに苦しむ被災者へ数千枚の毛布とソーラーランプ、衛生用品や、食料、栄養スナックなどを詰めた救援バッグを配布。
また被災地の水質が汚染され深刻な水不足となっていることを受け、水質調査の専門チームによる逆浸透膜式浄水システムを導入し、汚れた水を安心して使える活動を並行して行いました。
そこから3週間後には、医療チームによる移動診療所を開設。処方箋を失い病状が悪化している患者や、避難時に手足を負傷した被災者へ、適切な医療を届けています。
発災から2か月後からは、一世帯が数日間生活できるための食料と生活物資をセットにしたフードボックス支援を開始。
多くの人が被災地域を離れましたが、行く当てがない、または金銭的な理由で遠くに行けない、あるいは故郷を離れたくないといった人々のため、継続的な物資の提供とともに心的外傷後ストレスに苦しむ人々に活動を続ける様子を、動画リポートとともにお伝えしました。

参加いただいた方からは、
「東日本大震災で被災した時、世界中から多くの支援を受け取りました。福島の住人として、その時いただいた助けをトルコにお返ししたいと思いました。自分では直接被災地のためになにかすることはできませんが、長期で被災地に寄り添い続けているOBJの活動をこれからも応援していきたいと考えています。」

「最近トルコ地震に関するニュースが減少しているので、現状知る事ができて良かったです。教会が、被災地にどの様に関わっているかを知ることができたのも良い気付きになりました。」
といったご感想をいただきました。

国内防災活動の取り組み~災害多発期に備えて

オンライン報告会 トルコ・防災
国内防災活動の報告では、災害支援の現場を指揮する弓削恵則が登壇し、今までの出動経験をもとにした市民同士が地域を支え合い、連携していく体制づくりについてお話しさせていただきました。

東日本大震災の時には、行方不明者が18,000人以上にのぼりましたが、そのうち身元が確認された15,000人の約50%以上が、65歳以上の方でした。また、なんらかの障がいを持っていた人の死亡率は全体と比較して2倍以上になっており、災害時にはいかにして迅速に要配慮者(高齢者、障がい者、妊婦、乳幼児など)とつながり危険な状況を回避するかが課題となっています。
また、日本は2007年に超高齢社会へと突入し、2025年には約30%、2060年には約40%に達すると見られ、高齢化の波が押し寄せています。
これまでは多くの場合、家族をはじめ、知人・友人や地域の人々のインフォーマルな支援が助けとなってきましたが、昨今では薄くなりつつあるのが実態です。現在、インフォーマルな支援に頼れない人々に対しては、自治体や公的な制度(介護保険や医療保険や成年後見制度など)によるサービスを担う支援者が、ときに範囲を超えた形で支援し、問題解決を図ることも多くあります。しかし高齢化の加速と共に今後同様の問題を抱える人は増えていくと予想されており、個別のケースとして都度支援するだけではなく、地域が地域をさせる取り組みが必須となっています。

この社会課題の解決へむけて、私たちは住民ひとりひとりが地域の困りごとを解決するソーシャルワーカーとしての役割を目指す「市民ソーシャルワーカー」の育成、地域教会とのフードパントリーを通じた協力体制づくりについてご報告させていただきました。


今回イベントにお越しくださった方々をはじめ、日頃よりオペレーション・ブレッシング・ジャパンを支えてくださる皆さま、ご寄付いただいた個人の方・ボランティアなど様々なかたちでサポートしてくださる皆さま、いつも私たちを温かく応援して頂きまして、本当にありがとうございます!
これからも、支えてくださる皆さまとのつながりを大切に、直接感謝の気持ちをお伝えする機会をつくって参ります。
最後までお読みいただきありがとうございました。

関連記事