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【トルコ地震】アダナで救援物資配布 継続的支援が被災者の命綱に


トルコ中南部にある国内で5番目に大きい都市、アダナからの現地リポートをお届けします。

これまでにトルコ全体で190万人が国内避難民となり、アダナでは400人以上が亡くなりました。
仮設住宅の設置は全土に広がっていますが、家や仕事などの再建には数年単位の時間が必要とされ、いまも食料や電気、水、衛生用品など、明日を生きるための生活物資に困窮している被災者が数多くいます。
そのほとんどが家や家族、生きる手段となる仕事を失い、切迫した状況に置かれているのです。

130時間瓦礫の下敷きになり、九死に一生を得たターカンさんは、長年連れ添った夫と息子を失いました。
体に障害が残り、「私には何も残っていない。いまは介護をしてくれる人と家が必要」と沈痛な声で語りました。




また発災直後、小さな小屋で避難生活を送ったネクラさんは、「まるで黙示録に書いてある世界の終りのようだった」と当時を振り返ります。狭い小屋のなかで家族10人が身を寄せ合い、厳しい寒さを逃れました。
「これで最後かもしれない」と覚悟して家族を力いっぱい抱きしめた時の感覚が今でも抜けません。

心的外傷後ストレスに悩まされている方、テントや仮設住宅で日々の暮らしに困っている方を長期的に支援するため、オペレーション・ブレッシングはここアダナを活動拠点に救援物資を配布を行っています。この配給拠点が、地域の人々の命綱になっているのです。

米や豆、油、砂糖など生活に欠かせない食料品をフードボックスにまとめ、衛生用品と一緒にお渡ししています。一日最低でも500人分を被災者にお渡ししていますが、地域のニーズは依然として高く、それ以上の数を配布する日もまれではありません。

オペレーション・ブレッシングのコーディネーター、ベンジャミン・ブリテンは、現地の様子を次のように語りました。
「被災地の惨状を伝える報道は短期間で切り替わってしまうので、災害支援も短期間で終わってしまうものが現実です。半年後、ここに残っているボランティア団体は数少ないでしょう。だからこそ私たちはこの場所に留まり、物理的な支援だけでなく精神的な支えになっていきたいと願っています。
この長期の支援活動を継続するためには、国内外の多くの寄付とサポートが必要です。」

オペレーション・ブレッシングは、トルコ地震災害の救援・復興支援活動を計画的に実施し、報道される機会が減少し続ける被災地のいまをこれからも発信していきます。皆さまのご寄付と祈りが、現地の大きな力になります。トルコの人々が復興への道のりに希望を見出すことができるように、皆様のご協力をよろしくお願いします。


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