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【ペルー】少年に教育を、未来を

料理、洗濯、皿洗いをテキパキとこなし、製材工場で汗を流すセルジオくん。
彼はまだ12歳です。
一家は貧しい暮らしを送っていますが、セルジオくんは持ち前の明るさで、周囲の人々に元気を与え続けています。
【【ペルー】少年に教育を、未来を
先生に愛され、母親に愛されて育ったセルジオくん。
母親は、2人の子どもを養うために女手一つで一生懸命働いています。
母親が毎週農場へ出稼ぎに行くので、セルジオくんはしばしば4歳の弟モーリシオくんの面倒を見なくてはなりませんでした。

セルジオくんはなんとか学校へ通えているものの、経済的な理由から制服を買うことができませんでした。
それでも彼は、持っている服を身につけて、学校に通い続けました。
学用品を買うためにお金が必要になったときには、製材工場の職員に自分を雇ってもらえるかどうか尋ね、自分で資金を工面しました。

「サンダルを一足持ってたんだけど、ついに壊れちゃったんだ。でも、靴を買うお金はうちにはないから・・・」こ
の前まで履いていた靴を思い出して、セルジオくんがぽつりと呟きました。

セルジオくん一家は、いくつもの穴があいた屋根と、鍵もついていない玄関という荒廃した家屋に住んでいました。
夫の暴力から逃れるために買ったその家は、母親が持っているお金でやっと買うことが出来た家だったのです。

オペレーション・ブレッシングは、過酷な環境に負けず生きているセルジオくんとその母親に出会い、彼らに支援の必要を感じました。
はじめに、オペレーション・ブレッシング・ペルーはセルジオくんに新品の学生服と靴、そして学用品とチェスボードを届けました。
そして幼い弟にも、同じように新しい制服と靴をプレゼントしました。
ほかにも食料品などを一家に届けましたが、それは支援の始まりにすぎませんでした。
【ペルー】少年に教育を、未来を
現在セルジオくん一家は、オペレーション・ブレッシングが建てた新しい家で、安心・安全な暮らしを送っています。
さらに彼の母ルズさんは、これまでのように子どもたちを置いて出稼ぎに行く必要がなくなりました。
オペレーション・ブレッシング・ペルーが、彼女に食堂自動車を提供し、新たなビジネスを始められるようにしたのです。
【ペルー】少年に教育を、未来を
彼女はいま、自分が住んでいるコミュニティの中で働いています。
そしてそれによってセルジオくんは弟のお世話から解放され、勉強に集中できるようになりました。

「自分の人生でこんなことが起こるなんて、想像もしていませんでした。」と、喜びの声を伝えてくれたルズさん。
「子どもたちと私の生活を、ここまで助けてくれた皆さんの愛に、心から感謝しています。オペレーション・ブレッシングは、私たちの人生に新しい希望を届けてくれました。本当にありがとう。」

苦難に立たされている世界中の人々に、支援を通して希望と愛を届けていきたい。
その思いを胸に、オペレーション・ブレッシングはこれからもあらゆる地で活動を続けてまいります。

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