水不足による命の危機 ─ ハイチの干ばつが子供たちを脅かす
ハイチよりレポート
子供が喉の渇きによって命を落とすことはまれなケースですが
ハイチの標高の高いある僻地では水不足による深刻な被害が出ています。
これまでに少なくとも5人の子供が水不足で命を落とし、事態は日を追うごとに悪化しています。
海抜約1524メートルに位置するこの地で、最後にまとまった雨が降ったのは今年の1月です。
最も近い水源は、50キロ以上離れた山の麓にあり、とても歩いて行ける距離ではありません。
人々は脱水症状の危険に常にさらされており、特に子ども達やお年寄りの健康を脅かしています。
わずかな水がバイクやトラックによって運ばれてきますが、その水は最も高い額で買ってくれる購入者にしか提供されません。
しかも、その水も安全なものではなく、病気を蔓延させる危険性を持っています。
状況が悪化するにつれて、給水地点では争いが起こるようになり、ハイチの人々は渇きによる多くの困難に見舞われていました。
ハイチのオペレーション・ブレッシングのスタッフは、大型の配水トラックに数万千リットルの水を乗せ
標高の高い遠方の地域に水を提供し続けています。提供される水はすべて、純度の高い塩素で消毒されたものです。
消毒に用いられる塩素は、ポルトープランスにある塩素製造施設で、オペレーション・ブレッシングが独自に製造したものです。
これにより、ハイチの人々は病気を恐れず安心して水を飲めるようになりました。