令和8年熊本地震|地震で壊れた折り畳みベッド――安心して休める場所を
地震による被害は、水や電気などのライフラインだけではありません。介護の現場で日々使われてきた設備が壊れ、普段どおりのケアを続けることが難しくなる場合もあります。
熊本県美里町の「デイサービスセンターおんじゃく」では、地震の影響により、施設で使用していた折り畳みベッドが開かなくなっていました。このベッドは、高齢の利用者が体調や疲れに応じて横になり、休息を取るためのものです。
通所時間を安心して過ごすうえで欠かせない設備でしたが、地震後は使用できない状態が続いてる中、「可能であれば、手すり付きの折り畳みベッドを支援してほしい」との相談が寄せられました。

地震で使用できなくなったものと同じタイプを選んだ、手すり付きの折り畳みベッド
日中の体調を支えていたベッド
新しいベッドを選ぶにあたり、大切にしたのは、実際に使う方が安心して利用できること。候補の商品を施設に確認していただいたところ、壊れたベッドと同じタイプであることが判明。利用者にとって使い慣れた形で、安全面でも安心できるとのことから、このベッドを用意しました。

使い慣れた形のベッドで休息を取る利用者。体調や疲れに応じて、安心して横になれる場所が戻りました
後日、設置されたベッドで実際に休まれている様子とともに、
「ご高齢の方から大変喜ばれ、感謝の声が上がっております。今後も大事に使用させて頂きます」
との言葉が寄せられました。
いつものケアを取り戻すために
発災から時間がたつと、地域全体では復旧が進んだように見えることがあります。しかし、施設の中には、日々の介護を支えていた設備の損傷など、表からは見えにくい影響が残っています。
今回届けたのは、折り畳みベッド1台です。その1台が、高齢の利用者にとっては、体調に合わせて無理なく休める場所となり、施設にとっては、これまでどおりのケアを続ける支えになります。
皆さまから寄せられたご支援によって、利用者が使い慣れた安心できる環境を、もう一度整えることができました。温かいご支援に、心より感謝申し上げます。