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【こころの解放③】うつ病とはなにか-

うつ病とは何か
[イメージ]

近年「心のかぜのような、よくある症状」とまで呼ばれるようになったうつ病。
精神的や肉体的ストレスなどから自己肯定感が落ち、なんにもやる気が起きず、つい否定的な考え方になってしまうこともあります。人によって現れる症状が異なるため、判断が難しいとされています。

コロナ禍という「不安の時代」の中で憂鬱が蔓延し、安定した心を保つことは容易ではありません。助けを必要としている人を助けようとするなら、「その人が何を考え、何を感じているのか」を理解することが必要です。

精神衛生の医師 グラント・マレン医学博士は、医学的治療と霊的な解放、心の傷の癒やしをともに働かせる、両側面からの効果的な方法を説明しています。ここではその著書の中から少しずつ抜粋しご紹介していきます。

→「第2章-うつ病は流行り病になったのか」はこちら

第1部-心を束縛する身体的要因 第3章-うつ病とは何か?(3/13)

「私にはむなしい月々が割り当てられ、苦しみの夜が定められている。横たわるとき、私は言う、『私はいつ起きられるだろうか』と。夜は長く私は暁まで寝返りをうち続ける。私の肉はうじと土くれをまとい、私の皮は固まっては、またくずれる。私の日々は機の杼よりも速く、望みもなく過ぎ去る。思い出してください。私のいのちはただの息であることを。私の目は再び幸いを見ないでしょう」(ヨブ記7:3-7)

きわめて最も好発する精神疾患の形態といわれています。
気分がふさぎ込んでしまうのはよくあることなのではないでしょうか。それは人によって異なり、言葉ではなかなか表現しにくい部分が多岐にわたります。十分に定義できない状態です。

「ブルーな気分」とよく聞く状態は“落胆”であり、疾患とはみなしません。
“うつ病”という用語は専門的な支援を必要とする、長期化した気分障害のためのものですが、現在のところ精神疾患を判断できるような機械検査はありません。
その人が何を考え、何を感じているのかを理解することだけが、症例を見分ける唯一の方法とされています。

うつ病は良性の疾患ではありません。どういう精神的・身体的状態であるか、また背景にはどのような心の嘆きがあるのかを見極め、理解していく必要があります。

マレン博士は身体と精神、そして霊に対する処方箋を提供しています。
心の問題についてあからさまに口にすることをためらわれている世の中。その問題を避けて通り、口にすることも憚れます。しかし私たちの心がダメージを受ければ、知性や意思が可能なはずの機能を果たすことができなくなります。それでは安定した人生を築くことは難しくなります。

著書では、男女や年齢、遺伝、クリスチャンなど、その思考パターンを推し量り、背景にある条件や社会的背景を具体的数字とともに紹介しています。

今まさに思考・気分・感情をコントロールするのに苦労している方、現状の苦しみを抜け出すために何をすればよいか分からない方はぜひ、詳細を手に取り効果的なプログラムを実行してみてください。


book-001詳しくは著書「こころの解放」をご覧ください。
こちらからご購入いただくこともできます:【DVD・書籍案内】こころの解放/グラントマレン


次回【第4章 気分障害の診断テストはまだ存在しない】では、うつ病には多種多様な症状があり異なったパターンついて考察していきます。